ノエルのパリにドゥカティに跨った魔女が降りる──から始まる洒落た物語。



パリ。ノエル(クリスマス)。
魔女。ドゥカティ。モンマルトルの丘。画学留学生。
そして、軽妙な会話。

宝石のようにキラキラと輝く単語たちに陶然とします。なんかいい感じにオシャレです。

主人公にとってこの僅かの間の交流はきっと忘れられない思い出になったのだろう。
そう感じさせる掌編です。

ちなみに私は、本作を読みつつ〝MBKのモペッドでは、必死で押すまでの車重には足りなかったのかな〟と推察しておりました。

読みやすいウェルメイドな短編が、ここにあります。どうぞ御一読くださいますように。




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