「〔短編〕」を含む小説

　婚約者である王太子が婚約を破棄したいがために、無実の罪をきせられた伯爵令嬢のリーズ。 　牢屋でひとり泣いていた彼女はやがて兄のユーズに助け出され、やがて兄と自分に隠された真実を…

　エルフの村は料理が不味い。それは人間たちに伝えられてきた伝承であり、異世界に転生した高校教師“莨谷颯太”もまた味つけが薄く薬臭いエルフ料理はもうそろそろ限界だと思っていた。そん…

病室に満ちる、家族の『怒り』と『悪意』。 倒れた父を見舞いに来た会社の男を前に、母と祖母の顔には露骨な嫌悪が浮かんでいた。子どもだった私は、母と祖母の仕掛けた悪意の罠に気付いて…

前回、謎の正義の味方、「じいさま＆ばあさま」に果肉をむしられたウメボシだったが……？ 普段はシリアス系を書いているファンタジー物書きです。 本作のみでも読めますが 下記にリン…

※この物語はフィクションです。 　実在の人物や団体、ブラックホールとは関係ありません。 商談前の昼休み、出前のカツ丼を前にしていた田中の背後に、理由もなく“極小のブラックホール…

お母さんの小説を娘が読む話です

最近パーティから追放されたりとか、貴族社会から追放されたりとか、多すぎだよなー……ついでに言うと、幼馴染とか恋人とかを寝取られたりさ。まあ俺には関係ないでしよ……なんて思っていた…

　恋人・ユキを事故で失い、止まった時間の中で生きる神木ユウト。 　帰りの通勤電車でうとうとと眠りに落ちた瞬間、彼は見知らぬ駅「かたとき」に降り立つ。 　赤く染まる空の下、歪んだ町…

私の親友は、作家を目指していた。 しかし、高校生の時、彼女は余命半年と宣告された。 彼女は、残された時間の中で一つの小説を書き上げた。 その小説を読ませてもらった私は、ある…

クラスの中心にいる主人公・昴と、地味な転校生・壮太。同じマンションに住まう正反対な彼らには、美しい空で紡がれた『居場所』があった。 スクールカーストの裏にある友情を描いた短編。

大学時代のＷデート、助手席の沈黙、そして台風の夜――。 胸キュンシリーズ第3弾は予想不可能。 “恋の定番”と思いきや、想定外の展開に思わず笑ってしまう。 甘酸っぱさとユーモアが同…

とある居酒屋での、奇妙なお話。 ネット上のとある人物を元にした内輪ネタ小説です。 タイトルでピンと来ない方は向いていないかもしれません。 それでもよろしい方のみどうかお聞きく…

アンドロイド犬は、帰らぬ主人を駅前で１００年も２００年も待ち続けた……

人類滅亡後、AIたちは歌を紡ぎ、空を修復し、命を再生する。文明の残響にもたらされた「サイハテのコトノハ」 短編、約一万文字、完結済。 ※用語解説 シンギュラリティ……AIの知…

デジタルデバイスの普及した二十一世紀の末期。 視力を失った人間たちが当たり前のように日常を過ごす一方で、「目が見える人間」は異端とされた。 物語の主人公である少年と、空の色を求め…

こちらはカクヨムコン10短編参加作『お前の作る飯が食いたいんだけど。』の番外編です。 なんやかんやあってお付き合いが始まった、27歳平凡サラリーマンの幸路とピアスバチバチ金髪料理…

真夜中に呼び出されるといつも雨の匂いがする。 それは本当に雨なのか、涙なのか、わからないけど。

　人生は選択の連続だ。岐路なき人生など存在しない。 　進学、就職、結婚みたいに、わかりやすい人生の節目では必ずと言っていいほど大きな選択を迫られる。 　けれども人生の岐路は、…

約束したの。彼女と彼ともう一つの小さな物語。