「⇐に見えなくもないでしょ？」を含む小説

亡くなった母の部屋の片隅で、ウメは見覚えのない手鏡を見つける。 長いあいだ締め切られていたはずの引き出しから現れたそれは、ただの古道具に見えた。 けれど覗き込んだ瞬間、ウメは小さ…

― 君の名前を、遺書の中だけに閉じ込めたくない ― 「もし世界が君を忘れても、私は君を覚えている。運命が君の名前を間違えたのなら、私が書き直す」 結城美月（ゆうき みづき）は…

カクヨム運営から送信される「今週注目の小説」メールで、新たな小説を知る人は一定数いるはず。 「今週注目の小説」で紹介されていた、とある小説を読んた時に感じた違和感。

季語なし俳句・短歌など、見えた景色を書いてます タイトルを首としていますので、 気に入ったものがあればクリックしてみてください。 また、10首連作部門の方も読んでいただけると嬉し…

　戦争で荒廃した死の都市。スカベンジャーのレオは、廃墟となったデパートで奇妙な青年アリスと出会う。彼は色褪せたドレスを身につけ、美しいものを集めることに執着していた。 　色と時間…

いつもの同僚と、いつもの飲み。 ただそれだけの夜が続いた先に、 こんなにも深く、胸に残る出来事が起こるなんて思わなかった。 ──目に見えないものに縋るのは、 怖くて、そして、脆…

創作に関する真面目や不真面目なエッセイです。 小説、漫画、映画などについて、色々考えていきます。

目に見えないものほど、心に触れてくる。 つかめないものほど、本当のかたちをしている。

リア友の久米橋花純が本日11/14で14歳になります。みんなで祝いましょう！！

百人一首「ゆらのとをわたるふなびとかぢをたえ　ゆくへもしらぬこひのみちかな」（會禰好忠）をモチーフに、詩のような短編を作りました。起承転結も無い話ですが、お読みいただけますと幸い…

この物語はフィクションであり、特定の個人、団体とは一切関係ありません。 本作は第６９回群像新人文学賞応募小説です。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※…

李亜山高校に通う二年生・狩野栄一は、自分のことを「平凡な男子高校生」だと言い聞かせながらも、胸の奥にいつも押されないままの鍵盤があるような違和感を抱えていた。 ある放課後、噂を頼…

ある日、高校生の在原涼太は悪魔（全裸）に出会った。 悪魔は、とある事情で一人暮らしをしている彼の部屋まで押しかける。 不法侵入の悪魔を追い出す事に失敗した事で、同居生活が不本意に…

柚花……柚麻の双子の妹。東京で一人。 柚麻……柚花の双子の姉。実家から出勤。

教会を追われ、記憶の欠片だけを抱えた青年──アーサー。 穏やかで誰にでも優しいその笑顔は、 無自覚のまま、周囲の感情をかき乱していく。 彼を守りたいと願う傭兵スコル。 彼を手に…

※この作品は『小説家になろう』にも掲載してます。 日本の片隅にひっそりと佇む、商品の並んでいない個人商店。 そこは、狐狸妖怪やあやかし、時には神様までもが訪れる、不思議な「物々…

隣の席の無口なクラスメイト、柚花。ある日から、俺の机には毎日、花言葉を添えた花が置かれ始めた。「永遠の愛」「あなたしか見えない」「情熱」……。言葉を失った彼女からの、これは純粋な…

霧に包まれた丘に建つ、誰もいない“青の屋敷”。 そこに呼び戻されたのは、かつて世界の設計図を描こうとした者――ミリア。 だが屋敷の内部で彼女を待っていたのは、 設計者としての過去…

友人がとある音声ファイルを送ってきた。 天野蒼空さんの企画、「第19回空色杯」500文字未満の部、参加作品です。 特別賞をいただきました。