「恐縮です。」を含む小説

恐縮ながら、3000字程度で、心が揺れる瞬間を切り取った話を書いています。なので一話完結短編集になってます。 現実も非現実も扱います。 何卒よろしくお願いします。 （毎週更新）

新宿御苑の桜の樹の下に、夢見女館はあるのよ ……。 1998年同人誌『少女帝国』掲載作品。 文字数２００７２字。 夢見女館に引き寄せられる女達の性物語。 ※性的描写があります…

きっかけは岳友が体調を崩してしまい、一緒に登山することが出来ないという手紙を読んだ時。 彼の地を訪れて直接励まそう、その日の出来事を物語のベースにして岳友に物語を贈ろうと思いまし…

エルフと人の国を行き来する人の行商と、満身創痍だった彼女を助けたエルフの王子。 気にかけ、足繁く宿へ通う王子に、人はいつも恐縮する。遠慮に縮こまる彼女の、しかし、民との交流は温か…

“日本橋　渉様 　 先般は弊社の面接にお越しいただきましてありがとうございました。 慎重に選考を進めた結果、誠に残念ながら、今回は貴意に添いかねる結果となりました。 ご足労い…

「恐縮です。死んでくださいませ」 品行方正だが、いかつい顔面のため女の子には怖がられ「清廉潔白には一つ足りない」と評される白井　廉清（しらい　れんせい）。ある日帰宅していたとこ…

とても美人な転校生飛田郁美。上級生から告白されまくっていているが全て断っている。同級生は相手にもされないし口もきいてもらえないと噂がありとても評判が悪い。私は席が隣になり、飛田さ…

チョコレートをこよなく愛する少年と、その幼馴染のリカ。二人と、たまに他の人たちの日常を覗いてみよう。 ※筆者の短編「チョコレートは虚礼と葛藤の味」及び「アイスココアは疲労と運ゲー…

　悲劇の一日を終えた少年、飛羽―アスハ―は夢を見る。 　雲上の世界、天界。そこに住んでいたのは、背から翼を生やし光の輪を頭上に浮かせる、天使。 　空を飛び、微笑み合い、可憐な少女…

七五三の裏の事情

　私事で恐縮だが、私は今日、生まれて初めて年頃の異性と「でぇと」なるものをする。この世に生を受けてもうじき二十と一年。これまでに二人きりで出掛けた女性など母親か祖母くらいしかおら…

　メガバンクの経営危機に政府は公金注入をせず破綻させ、自ら全額出資する新たな市中銀行を設立した。その名も政府銀行。雑誌記者富樫は、その目的が日本から現物貨幣をなくし、自らが一元管…

「はい。おはようございますー今日もまだら模様が素敵で！　さて、今日も箱の中で失礼しますよ。そろそろ脱出する気になってくれましたか？　え？　まだ動かない？　仕方ないですね。今日で９…