「ヒューマン」を含む小説

　世界人類全員の前に一つづつ現れた『異世界への扉』。それはその人が思い描く理想の世界だった。ある者は誘惑に負け、別の者は現実に絶望し、またある者はいなくなった隣人や恋人の面影を求…

洋風文化が広まる大正時代。 今だ洋風に追いつかない秩父の町で、桐島薫子は父と二人で《桐島駄菓子店》をやっていた。 だが近所にできた《ミスミ洋菓子店》に客が取られ倒産目前。 店を立…

大学一年生になった石動秋葉。 秋葉は生まれつき空を飛ぶ金魚が見えていた。 それが原因で幼少期から異端扱いを受け自分を押し殺して生きる秋葉だったが、最近になって身体が金魚になってい…

こんな事を言って本当に信じてもらえるかわからないけれど 私は良いおばけです。 いや本当に良いおばけなんですってば。 名前はアキ。上の名前は今は良い。とにかく覚えてもらう事が肝心だ…

東洋の隅、世界の外れにある街、伏龍街。人種も国籍も入り混じったその街では、死者の蘇生が許されていた。 死者蘇生が可能な唯一の医者、ユキマサ・ニシナ。 彼によって蘇った女子高校生…

【他サイトで200万PV突破✨連続1位を取っていた恋愛小説】 そんな物で脅さなくたって、特上の女がわんさか寄ってくるのに ⋯⋯どうして私にこんな事するの？ 「お前、俺にそん…

町の小さな喫茶店、ミニドリップを養父から任された女子高生『香笛 春風(かふえ はるかぜ)』あ これは人見知りで友達と呼べる存在もいない彼女が、喫茶店を通して沢山の人と出会い、ゆ…

日常にあったりなかったりするような、あったらいいなと思えるような、2000字以内の一話完結ショートストーリー集。 ※一部、過去に公開した作品に加筆・修正を加えたものがございます。

　美影　詠月（みかげ　よつき）は冬の晩に、いつもの散歩ルートを外れて自宅近くの緑地へと足を運んだ。そこで１学年上の先輩である秋月　明星（あきつき　めいせい）に出会う。彼は毎日この…

▶︎この作品は同一作者による作品『佐藤は汐見と番いたい〜』の過去編です。 汐見（受）が妻と出会う前の話で、佐藤（攻）が一方的に片想いしてるだけの話。 ※本編でも佐藤と汐見が両想…

140字以内でしたためる超短編小説、#140字小説。 旧TwitterのX（@shitatamerusoda）でも、ほぼ毎日140字小説を創作し、ポストしています。 今日は「〇〇…

マーラー交響曲第二番「復活」には、生きるために死ぬという歌詞がある。本当に死ぬ訳じゃ無い、私たちの必然的な道なのだ。24世紀末に向けて進む、堕した人間社会の中でも、星を見上げる人…

これはちょっと変で面倒くさくて読書家？な彼女の話。 彼女の人生のある一場面の話。 彼女の名前はエピソード２でご確認ください。 少しでも彼女のことを好きになった、応援した…

　かつて「ニホン」と呼ばれていた島国で突如発生した「オニ」という人間を喰らう不可視の化け物。それは瞬く間に世界中に魔の手を広げ、人類の安寧は一瞬にして崩れ去った。 　そうして世…

世界最高峰の陶芸家、五木源水(いつき げんすい)氏が、僕たちが通う高校の『特別講演会』にやってきた。 氏が語る後悔の残し方。それは、自身の半生を回顧する魂の問いかけだった。 語…

母が死んだ。 葬儀の日、私が霊柩車に乗ると、ぽつぽつと雨が降ってきた。 いつだったか、母は言った。 おしっこにも神様はいるのだと。 母から子へ、子から孫へ。 雨とともに、神様…

特別養護老人ホーム・福花荘に勤めている武藤玲子は、同僚から「冷たい女」と言われていた。 そんな玲子はある日を境に、神様が夢に出てくるようになる。

広島にある「新天地公園」では、妖精が現れて悩みを解決してくれるという。 優美はある日、妖精を呼び出そうとするが、現れたのはどこからどう見てもホステスさんで……。 妖精に会いたい…

『15時からおやつサービスあります』 喫茶店の前に置かれた看板を見て、私は子どもの頃のことを思い出す。 お母さんが仕事でおやつの時間にいたことのない私には、友だちの話すお母さんの…

くたびれたサラリーマン、野上と、アパートの隣人・本田。 野上になぜか懐いてくる本田には、とある秘密があった。