「ばかり言って」を含む小説

氷雪のドラゴン・ティアは退屈していた。 地下に籠もった主を待つ間、王城で出会ったのは、 誰にも顧みられない盲目の王子だった。 「死んでも構わない」と言う少年に、 ドラゴンは救い…

巷を騒がしている、殺人鬼の少年ハット 彼は警察にも捕まらず、姿も身元も割れていないことから 誰もが彼を捕まえるのを断念していた。 彼女以外は 名探偵ディア 彼女は彼の行動から次…

井上翠、40歳。一人暮らし。 私の実家で暮らす夫と息子。 この距離が、日々胸を締め付けた。 平日は単身で過ごし、週末に実家に戻る生活。 本当は家族と一緒に暮らしたい―――そう思…

宇宙の片隅で、コーヒーを淹れて暮らす元 整備士のオッサン、リク。 相棒は、観測支援AI《ミナ》。 いつも通りの午後三時。 ミナが言った。 『リク、最近“転生系”が 流行ってい…

「疎遠になる」と、ぼくは中学生のころから言っていた。 傷つくくらいなら、先に予想してしまえばいいと思っていたから。 卒業式に貰った手紙には、 まだ起きていない未来が、当然のよう…

牢獄で目覚めた元一流冒険者イズルは、天使リュシエルから小説世界の悪役令息に転生したことを告げられる。 小説での悪役令息は、朝に断頭台で処刑される運命らしい。 レベル１の肉体は、小…

10歳の俺は、29人のクラスメートを殺してしまった。 電気を操る力が暴走し教室は炎に包まれた。 絶望の中現れた《白い扉》の向こうから、赤い袴の女サラが俺を救い出す。 「今から新…

なるべく女子魔法学校で七転八倒する物語よ！」「七転八倒してるのは先生の方だよ。それに字数オーバーしてるよ」「オーバーしててもいいのよ！　読者の関心を惹ければ！」「わたしは……転ば…

アルタイル連邦と言う軍事大国にシュワルツという名の一人の若きエースパイロットが居た。 幼い頃の夢であったアクロバット飛行隊設立を叶える直前で、友人だと思い込んでいた自分の部下…

下級騎士、アルディーン家の長男として生まれながら、見た目も心もまるで女の子なノエル。 幼い頃に魔物に襲われていたところを魔女に救われて以来、魔女に憧れ、自分も魔女になることを夢見…

地味で目立たない高校生・波岡翔太には、最近ひとつ困っていることがある。 それは―― かわいすぎる後輩・凛藤陽菜子との距離感がおかしいこと。 なぜか毎朝一緒に登校し、 なぜか腕…

【第六章、進行中！】 「王国調律院」国境支部のトップに立つのは、理術士の冷静な少女ミアンナ。 感情豊かな補佐官のリーネは、ミアンナへの憧れを隠さない。 個性あふれる支部員たちとと…

大正の世。 異能と神異を受け継ぐ名家たちが、政（まつりごと）と影の中で密かに勢力を保ち続けていた。 花守家の長女・花守詩乃（しの）は、咲耶姫の血筋を継ぐ名家に生まれながら異能を…

今生にてベルーガ・ゲルマニカと呼ばれる少女は観測出来る限り二つの人生を歩み、そのどちらもが世界に輝く功績を残したと言っても過言ではない。 一つ目の人生は今からおよそ二千年前の世…

『線路は繋げば繋がりの宝じゃ』 これは今は亡き爺ちゃんの口癖。 俺の爺ちゃんは、知らない間に自宅内に超大型の鉄道模型のレイアウトを作ったり。意味不明なことを話しながら1人鉄道模…

「まずこの国を乗っ取りましょう？」 5歳の伯爵令嬢シャルロッテは、ある日突然そう言った。 専属侍女のエマが返せた言葉は一つ。 「え？」 平穏な日々は、その瞬間に終わった。 …

「イリア、この船のクルーになる気はない？」 故郷を失った私に、艦長はそう言った。 宇宙艦隊アシュリーズ。 私は王女の身分を隠したまま通信士になることを決意する。 ともに脱…

中学卒業の日、三年間片思いしてきた相手に好きですと言ったあとに何と言えばいいのだろうか。

銀髪銀眼の、美少女剣士、エーラ。ちょっとしたアクシデント（行き倒れ）で困っていたところを、痩せぎすのへっぽこ旅商人、バジェに助けられる。 商才はないのに口ばかりのバジェにエ…

カクヨムコン11　現代アクション・異能バトル部門応募作。 第1部のみ公開。 宿姫美星《やどひめ　みほし》は、高校一年生。 幼馴染の日向夢月《ひゅうが　むつき》や友人たちと共に、平…