「詩的短編」を含む小説

梅雨の季節に焦点を当て、その情景や心象を描いた短編集です。 雨音が心地よい読書の時間のお供に。 拙筆でございますが、一編一編が、あなたの心に残る一枚の絵画のようになりますように。

前の夢歩きが32話、10万文字行ったので続きはこちらに書きます。読みにくさ回避のために、ここから30話か10万いったら次を作ろうと思っています。 この世界にはたくさんの子達が隠…

平成の時代に残された“消えかけた記憶”や“言葉にならなかった感情”。 それらがふとした拍子に呼び起こされ、物語として立ち上がる。 ──和歌とともに綴る、詩的で静かなホラー掌編集。

春の娘として生まれたコレーは、冥王ハーデスによって冥府へと連れ去られる── けれど攫われたのは、彼女だけだったのか？ 冷たく暗い世界の底で、二人は言葉を交わす。 愛している。信…

断片的な情景をもとに構成された短文集です。 前後の物語は描かれず、登場人物の関係や感情の輪郭は、読後に静かに浮かび上がるよう設計しています。

夢日記。ぼくの代筆。

まだ、朝じゃない。 世界が静かに息をひそめるとき、わたしはそっと君のそばにいる。

楽曲から創造（想像）シリーズ。 ラヴェル作曲、「鏡」Alborada del gracioso からの詩的散文。 酒は最初の一杯しか覚えていない。

季節の余白に立ち止まった夜。 ふと感じた寂しさは、きっと“幸せだった”という証。 明日が少しだけ優しく見える、静かであたたかな物語。

「選ばなくていい風に、名前は要らない。」 この物語は、誰かのためじゃなく、“風になりたかった”私たちが生んだ詩です。 記憶のない男、「感じたい」を探す子、「忘れていい」を問いな…

音楽から思いついた物語集シリーズ。 夕陽の差し込むアンティーク店の一室。時計だけが集められた特別な部屋。 それぞれの時計が刻んできた歴史の記憶に思いを馳せ、今日の歩みをそこに遺…

私は月。今から飛び降りるの。 ちょうど余っていた純文作品があったので、面白そうな大会に応募します。 【PLEC第一回純文学大賞2025参加作品】 大賞だってよ【NEW！】 評…

仕事を辞めたばかりで、途方に暮れていた美奈に、「夜の使い」から電話がかかってくる。彼は、美奈にある場所に行ってほしいという…

消えゆく家族を守るため、必死に奔走する少女。だが、運命の残酷さが彼女の前に立ちはだかる。愛する妹を守りたかった――その思いが、彼女をどこへ導くのか。冬が終わり、春が来ても、消えた…

深夜、静寂の中でひとり、ドロップを舐める僕のもとに現れたのは、まるで恥じらう淑女のような月の光。口から零れた小さな流れ星が、光と命の境界を揺らす。夢か現か、崩れ落ちた月の残骸を手…

今も昔も変わらない世の中、何故変わらないか？人という存在が変わらないからである

深夜の高速で、僕は奇妙なハイウェイラジオを耳にした。

飛降り自殺を目の当たりにした僕は、彼女の遺書を覗くため、現場へと忍び込む。 何かが変わるかもしれないなんて、思いながら。

少女は世界の敵になった。 僕は彼女の味方になった。 たったそれだけ。 それだけのこと。

　妖精も小人も悪魔も妖怪も喋る植物も皆居ないというけれど、うまく隠れているだけですぐ近くにいる。 　だから私は今日も、用事で外に出るときその子達からたくさんの話を聞いたり話したり…