「笛 短編」を含む小説

頭の中で聞こえる会話、独り言に思い付き。気の向くまま風の向くまま。短編や詩に纏めています。

以前「夏祭り」というお題で30分縛りをした時の短編です。 あの夏の夕暮れを思い出しながら、熱に吹き込む一筋の笛の音をお楽しみください。

彼は小鳥のように笛を奏でる。彼は小鳥のように軽やかに舞う。彼は美しい。僕は彼を愛している。彼は小鳥のように飛び立っていく。

亡き母とともに貴族の屋敷の離れに閉ざされて育った主人公は、形見の笛をめぐる因縁に巻きこまれてゆく。その果てに彼が目にしたものとは――。 昨年5月の文フリ東京で完売した合同誌『かも…

確かに恋をしていたと気がついた時、 彼女の恋は終わりを告げた。

失敗続きの新米社員、賢一。クリスマスの夕方に乗った電車の中で、一人の少年と出くわします。彼が吹くリコーダーの音色を聞くうち、賢一は遠い家族のことを思い出します。

2014年作、七作品目。 閉ざされた森を舞台にしたファンタジー短編。五感をフル活用した情景描写が自分の中で完成をみた作品です。このイメージ・設定を元に、長編を書こうと企んでいま…

エイプリルフールということで、嘘を絡めた作品！ 今日一日の為に用意しました！ グリム童話の世界が舞台になっている没入型MMORPG『Iron Heinrich』。 そこで…

検非違使・成澄は剛毅ながら笛を奏でる風流人。美しい双子の田楽師と無位無官・胡散臭い巷の陰陽師とともに平安京の謎に挑みます！

　これは精神科医の老人の前に現れたとあるニャルラトホテプの物語である。 　言葉、人、心、機械、狂気……それに希望を一匙零した複雑怪奇な邪神絵巻。 　敢えて言わせてもらいたい。これ…

明石の須磨寺で、夜な夜な笛の音が聞こえてくるという。 その怪異を解き明かしに寺を訪れた陰陽師、安倍有世が見たものとは……？