「見えない」を含む小説

「少し前から、なんだかむずむずして。私、飲食店に勤めてるんで、伝染る病気だったら困ると思って皮膚科に行ったんですけど」　婦人は笑った。「そうじゃないわ。運命の赤い糸よ」

　世の中は一見正常に動いているように見える。ただ、見えているものが本当かどうかは分からない。 　人の心などというものは分かった振りをしているだけなのだろう。だから世の中は明るいよ…

初恋だった。あの人が1番であの人しか見えてなかった。

会社員の男と感情表現豊かな古い手ぬぐいの、不思議な同居生活。

本作はジャンルとしては実話怪談になります。子供の頃から高校時代の体験が元になっております。実話が元なので恐怖描写とか大げさなものはありません。子供時代に見聞きしたもの。共感を得て…

人の世は平等にはなり得ない。 遥か昔に唱えたのは、この世界を収めていた――最初で最後となる神である。 神と呼ばれていたが、姿は人間そのもので、四季を運び、人の世に関与して来ないソ…

「何もしていない」と言う人ほど、実は多くのことを成し遂げているのかもしれません。日常には、見えない努力や気づかれない成長がたくさん隠れています。その大切さに気づけると、もっと自分…

本人にしか見えない星を見れば命が消える――宿星症候群と名付けられた現象が世界に生まれた。 星を見て“運良く”死ぬための奇妙なクルージングツアーで、連続死亡事件が発生。巻き込まれる…

異世界を巡り戦う日本国の混成1個中隊、そして超常的ヤツ―― さらに戦闘団、護衛隊群、そして戦闘機と飛行場基地。続々異世界へ―― とある別の歴史を歩んだ世界。 その世界の日本に…

濃さ。

クシャミにより召喚の儀式を失敗。 そこに現れたのは、ロリっ子サキュバス！？ ……だが、そのロリっ子はまだ見習いだった。 「いつかお兄ちゃんを気持ちよくしてみせるから！」見た目は１…

移りゆく季節の中、現れては消えてゆく虫たち。山野で、川辺で、そして街中で、日々の暮らしの中ですれ違う昆虫たちを、関西在住の筆者の視点から紹介します。 注：関西における昆虫の発…

『短歌の秋』投稿作品です。 テーマは濃さ。 どれか一つにでも共感してもらえれば嬉しいです。 私は短歌のプロじゃないので……言葉の引き出し少な目で表現技法とかも？な感じなので温…

長年の修行よりついにステルスの極意を身につけた篠染玲音。 今日も教室の空気の一部となり、 クラスのみんなに溶け込もうと奮闘する。 だがごく平凡な日常をまさに送ろうとしていた時、 …

得体のしれないままのお話 第１話目　おなり様 中３で転校した学校のよくわからない習わし。毎日見た目が変わるんですそれは⋯⋯ 第２話目　僕と猫 猫がしゃべった 第３話　SN…

自称凡人、久能静香。 彼女のかまえる喫茶店には様々なものが集う。 警察顔負けの天才探偵。 どこにでもいる平凡な新米刑事。 根暗なホワイトハッカー。 運転技術なら誰にも負…

超短編です。長いの書けなくて。。。

ホタルが見えるという噂のキャンプ場に行ってみると、目ざわりに光る妖精に出会った。 目ざわり過ぎて思わず叩き落とした妖精だったが、他の人からは見えてないらしい。 話を聞くと、妖精は…

双子の姉が死んだ。 怪異なんているかどうかもわからない、それでも確かにいる存在に殺された。 だから、私は死んで、怪異を殺す怪異になろうと思った。 ────────── 怪…