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概要
——赦される覚悟と赦す覚悟を探しに行こう。
人の世は平等にはなり得ない。
遥か昔に唱えたのは、この世界を収めていた――最初で最後となる神である。
神と呼ばれていたが、姿は人間そのもので、四季を運び、人の世に関与して来ないソレに人々は慈しみを込めて主と呼んだ。いかんせんこの主、群を抜いての飽き性である。自然が牙を剥き、穀物が枯れ果て、国が滅びてもお構いなしにどこかで静観している。ソレが当たり前だと気にも留めない。つまり、戦が起きようと知らぬ顔である。そうして滅びた国は数多と知れず。人の世に関与しない、あくまでも主は人が生きる世界を創造しただけであり、滅びようがどうでもいいのだろう。人が知る由もない、戯れだ。広大な世界で唯一地上から伸びる巨大な塔。万が一塔が倒れればこの世界は滅ぶだろう、そう思える程の巨大な塔だ。人の手で作るにも無理がある
遥か昔に唱えたのは、この世界を収めていた――最初で最後となる神である。
神と呼ばれていたが、姿は人間そのもので、四季を運び、人の世に関与して来ないソレに人々は慈しみを込めて主と呼んだ。いかんせんこの主、群を抜いての飽き性である。自然が牙を剥き、穀物が枯れ果て、国が滅びてもお構いなしにどこかで静観している。ソレが当たり前だと気にも留めない。つまり、戦が起きようと知らぬ顔である。そうして滅びた国は数多と知れず。人の世に関与しない、あくまでも主は人が生きる世界を創造しただけであり、滅びようがどうでもいいのだろう。人が知る由もない、戯れだ。広大な世界で唯一地上から伸びる巨大な塔。万が一塔が倒れればこの世界は滅ぶだろう、そう思える程の巨大な塔だ。人の手で作るにも無理がある
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