「置き忘れ」を含む小説

【カクヨムコン５特別賞受賞＆2021/03/18書籍発売！】 【2023年５月、創元文芸文庫より刊行！】 軽度潔癖症を自覚するわたしはある日、アパートの鍵を出先に置き忘れ、隣人男…

古ぼけたトラックの扉を開けると、両面にぎっしりと並ぶ本、本、本…… 階段を登って足を踏み入れれば、紙やインク、文字と意味、祈りや願いの匂いに包まれる。試しに一冊の本を手に取るけれ…

吉田さんは、心霊スポットにカバンを置き忘れたのだという

公開済みの「脳を家に置き忘れた男」と「続・脳を家に置き忘れた男」（連載中）を合体させ、改題のうえ完結させました。ご関心があれば、こちらをお読みください。 【登場人物】 木村昭夫：…

「お父さん、私が誕生日にプレゼントした電気シェーバーどうしたの？　いつもの場所に見当たらないんだけど？」 「ああ、あれか。悪い悪い。あれなんだけどな、お父さんまた失くしちゃって…

プロット作成中 どこかに恋愛感情を置き忘れてきてしまった主人公・浅野眞也。容姿もよく、性格も良いためそこそこモテてきたが、恋という気持ちがよく分からないため恋人を作ってきていな…

　聖女に選ばれたアクエリアには、自分と恋する青年を主役にした恋愛小説を書くという趣味があった。だれにも見せないつもりだったその淫靡な小説を書いた帳面を、ある日、彼女はなくしてしま…

　高校一年生の米田太陽は深夜の高校へ侵入を試みていた。 　というのもその数時間前、学園のアイドルでクラスメイトの夏野美亜が机の中にリコーダーを置き忘れたまま下校したのを彼は目撃…

主人公は、ある日の深夜、サングラスを掛けた喪服姿の女性を乗せる。 女性が降りる際、紙袋を置き忘れたため、主人公はそれを届けようとするが、慌てていたせいで、紙袋がドアに引っ掛かり、…

それは飼育員の些細なミスだった。置き忘れた小さな工具をトナカイが誤って飲んでしまったのだ。苦しみ、のたうち回り、あっけなく死んでしまった。

五十年前、百両の入った包みを置き忘れてしまったことを話す和尚。 それを聞いたお供の僧侶はとても口惜しく思うが、和尚はすでに過ぎたことだと気にしていない。 次の日、和尚たち一行が街…

リットは食事を終えたら、読書を再開しようとする。 しかし、肝心の本が見当たらない。 「あれ、どこに置いたっけ？」 そこで、助け船が来る。 リットのお母さんが本の場所を指さした。

　よく外に出かけるダンジョンのお話。 　彼らの名はアルファド＝アドイード・アンドロミカ。 　美味しいものには優しく、不味いものには興味のない倫理観をどこかに置き忘れた二人で一つの…

　現在高校二年生の主人公佐々木奏汰は、ある日学食の注文がハモった事をきっかけに、『理想の後輩』との呼び声高い一年の白宮祈莉に目を付けられる。 　事あるごとに奏汰に構っては距離の近…

KAC2021がいよいよ閉幕する。今回は連続して十作品以上を上梓しなければ皆勤賞をいただくこともままならず、マラソンのような長丁場を走り抜いたときの達成感というものは一入《ひとし…

この物語はフィクションです。 実在の企業、施設等とは一切関係ございません。 また、本文中に小動物や虫の描写がございます。 設備業者の「俺」は、なじみの宿泊施設から貯水槽の年次点…

京介はコロナウィルスに感染し、腎臓に後遺症を患う。会社は彼のコロナウィルス感染を公表してしまう。会社との対立が京介をうつ病の再発に追い込む。 苦悩に満ちた京介は、心の深淵に埋め込…

酒を飲んで良い機嫌で辿る帰路、そんな英靖の前に猫がひょっこり現れた。 猫が嫌いな彼は脅しつけるつもりでえいやと空き缶を投げると、あわれ猫は驚いて瞬く間に逃げ去ったのだったが、そこ…