今だから笑って話せる、旅の思い出話

綺麗な風景写真が撮りたい

第1話 チケットがない

 まだ自動車に、ETC車載器を載せていなかった頃のお話です。


 今度は何処に写真撮影に行こうかとの話し合いを、昼の休憩時間にしました。


 そして、その日に都合のついた、F1さん、大判さん、毎度さん、小生の4名で冬の富士山を写しに、F1さんの運転するハイエースに乗って、金曜の夜から出かけることになりました。


 日の出前には撮影場所の本栖湖に到着したいので、集合場所は勤務先の従業員駐車場に夜の12時。


 皆、意外と真面目なので、勤務先での5分前行動がしっかり身についていて、集合時間の5分前には、4人とも問題なく集まったので出発です。


 東名高速道路に入る前には、トイレ休憩込み込みでコンビニに入り、現地で早朝にでも食べようと、おにぎりとペットボトルのお茶を買ったことが、本当に≪ラッキー≫だったと、この時には全く知りませんでした。


 東名高速道路の入り口で受け取ったチケットは、今回の旅行で会計を担当することとなった、毎度さんが管理することなったのです。


 富士インターチェンジで東名高速道路を降りるので、その前に一度トイレ休憩をしようと、富士川サービスエリアに入って15分ほど休憩した後に、東名高速道路を降ります。


 富士インターチェンジの料金所で、高速料金を支払らおうとしたときのことです。


 毎度さんが

「ゴメン、ポケットに入れたはずのチケットが何処にも無い、たぶんトイレ休憩のときに落としたんだと思う、どうしよう」

と困り顔で言いました。


 仕方なく

「チケットを失ったみたいです、どうしたらいいですか」

と正直に料金所の係員さんに、ドキドキしながら伝えましたよ。


 すると係員さんから

「管理事務所で対応してくれるので、そちらで状況を詳しく話してくださいね」

と言われたので、管理事務所を訪ねることとなりました。


 管理事務所の係員さんに

「申し訳ないのですが、富士川サービスエリアでのトイレ休憩の時に、ポケットに入れていたチケットを失ったようで、車の中の何処を探しても見つかりません・・・」と詳しく伝えました。


 係員さんからは

「何処のインターチェンジから入ったか分かるような証拠書類等があれば、そこからの高速料金で対応可能です、東名高速道路に入る前に、何か買い物とかしていませんか、ガソリンスタンドとかコンビニとかの、住所と日時が記載されている領収書とか持ってませんかね」

とのこと。


 毎度さんが

「〇〇インターチェンジで東名高速道路に入る少し前に、コンビニで、おにぎりとお茶を買ったので、領収書があります」

と言って、領収書の提示が出来たのですよ。


 コンビニの領収書を提示したことにより、かなり恥ずかしい思いはしましたが、無事に正規料金で東名高速道路を出ることができました。


 チケットを失くしたときは、どうしようかと思いましたが、その後は順調に撮影旅行を楽しみ、4人ともに、それなりの写真が写せたであろうと思っています。


 本栖湖の湖畔では、駐車場に着いたタイミングで、富士山の少し上に三日月が、金星(明けの明星)も上空に観えたので、慌てて三脚をセットして撮影しましたよ。


 それからは、撮影旅行の度に高速道路に入る前には必ず、コンビニで買い物とトイレ休憩をし、チケットはダッシュボードに入れておくことが、お約束となりました。


 それから暫くの間、写真仲間達が、ETCを利用することになるまでず~っと、毎度さんは撮影旅行の都度「チケットは有るか、領収書は有るか」って、皆にナジられることがお約束となりました。


 今だから笑って話せる、旅の思い出話です。



 言葉のやり取りは、多少ニュアンスが違うかも知れませんが、その点は思い出話なので、ご了承くださいね。



↓この近況ノートへのリンクが、その時に本栖湖で写した写真です。↓

https://kakuyomu.jp/users/ALICE1961/news/16818093075507789008


この話のフルバージョンとなる、素人カメラマン仲間達との撮影旅行よもやま話集

は下のリンクをクリックください↓

https://kakuyomu.jp/works/16818093074327632139

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