罰。

夜更かし

第1話 日記

2020年2月2日。

 今日は雨がすごかった。今日起きたら、畑の中にいた。服に赤い泥がいっぱいついていた。たしかひろと鬼ごっこした気がする。母ちゃんに怒られるのいやだから、川で洗った。ひろがおれいまめっちゃきたないから体もついに洗っちゃえって言って、おれにめっちゃ多くの水をかけた、なんかめっちゃくちゃ痛かった。でも、赤い泥もちゃんと落とした。そのあと、家に戻ったら母ちゃんに怒られると思ったがそんなことなかった。母ちゃんの目は赤くて涙でいっぱいだった、声も震えてた。後ろに父ちゃんもいて、体が震えて、手に何かの紙を強く握っていた。そのとき、ゆみが走って来たが、母ちゃんはゆみの手を掴んて、外に連れて行った。たしか今日はゆみがピアノをやる日だ。そのあと、父ちゃんは何も言わずに部屋に戻った。なんか怒ってる顔をした。

 2020年2月4日

 今日は晴れ。今日は学校の日だ。ぼくとひろは同じ小学校じゃないから、放課後しかひろと遊べない。今日の安土先生なんか変だった。あの日の父ちゃんと同じ顔してた、クラスの人誰もぼくに話しかけて来なかった。いや、はるとみうが話してきた。みうは昼休みの時間にぼくに「顔大丈夫?」って聞いて、ぼくは「うん」と答えた。そして、放課後はるがぼくに何か話した。何を話したっけ。でも、そのあと服が赤い泥によごれて、足も動けなくなった。ひろがそれはなんかけいこつこっせつって言ってた。

 2020年2月6日

 今日は晴れ。今日安土先生がみんなに残念なことを言った。はるは病院に連れ出された。なんかを手術するらしい。放課後、けいさつのおじさんが家に来た。ぼくになんか話したいことがありそうだけど、目を閉じて開けたらもういなくなっていた。

 2020月2月8日

 今日は雨だった。ひろはぼくの父ちゃんがギャンブルで捕まったって言った。母ちゃんとゆみはピアノに行って帰ったら、ずっと無言だった。ゆみにピアノをやらせるのは先月からであって、週に一回だった。でも、2月に入ったらピアノに行く頻度がどんどん多くなって、今はたぶん毎日行っている。大会でもあるのかな。

 2020年2月9日

 ひろは人を殺した。ひろはその人がゆみを苦痛にした、ゆみの将来を壊した人だから殺したって言った。でも、やっぱりその場面を思い出すと気持ち悪い。キモイ。

 2020年2月10日

 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

罰。 夜更かし @linqian

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る