「ご当地」を含む小説

そう、ちょっと忘れてしまっているだけ。 だから、会いに行って思い出してもらおう。

　益子藤治（三十歳フリーター独身）は、北海道胡蘭市ご当地ゆるキャラ〈コラン君〉の着ぐるみの中の人である。 　藤治は〈コラン君〉の姿で路上営業中、急に現れた野良猫を踏んづけてつまず…

釧路。 それは北海道の東側、道東に位置する少し大きなまちのこと。「釧路市」と「釧路町」の二つの名前を持つ特殊な”まち”。避暑地として時々話題になることが多く、未だに猛暑日となる「…

もしも、源義経が兄である頼朝を討伐したら？ もしも、明智光秀が本能寺の変を起こさなかったら？ もしも、幕末の江戸幕府が黒船を撃退したら？ 　そういった歴史のズレが日本を極東魔界と…

ミサキは都市伝説の内容に従い、「さとるくん」に電話をかけた。さとるくんを呼んだ彼女は「都市伝説の未来」を尋ねる。 「都市伝説は死んでいく」 さとるくんの答えは残酷だった。 ■カ…

エピソードタイトルで、一首詠みたい。 というキッカケで、 2021年より細々続けているタイトル短歌。 （目次だけで、短歌そのものは事足りてます ((d(￣ー￣)b))） 昨年…

人間模様と神明社のある町の風景美、そしてなによりも文芸的なテイストに重きを置いた短編作品群です。視点は自由に変えて、一人称のモノもあればそれ以外もあります。オムニバス形式で紡がれ…

神戸出身のバス運転士垂水しみずと、地下鉄職員の北神弓子、西山友子が、神戸を歩き、時に神戸をちょっとだけ変えていく短編集。 主に市営地下鉄市バス沿線が舞台ですが、その他の地域も出て…

大阪梅田の地下街を訪れた俺は、とつぜんゴブリンの群れに襲われる。転移魔法で助かったかと思うと、トカゲの親玉に聖剣を渡されて、聖騎士にさせられた。そのままドラゴンに乗せられて、魔王…

あまの、からきだ、たにがき。 三人の高校生が体験する、地域の味覚。 甘くてほろ苦な二つの茶話を、少し味わっていきませんか。 フィクションですが、実際に存在する(した)お店を、モチ…

「花笠」を「華のお姉さんに傘をさす男」と勘違いしたアホな陰陽師こける。ヘソクリ片手に山形へナンパ旅行！…のはずが、GPSで全行動を監視する最強の恋人・海里が即座に追跡！浪速カップ…

【作者からの注記】この作品はフィクションです。実在の人物、キャラクター、団体、場所とは関係ありません。 地方都市の駅前で63年続く老舗土産店「おみやげのながもり」を営む32歳…

ある日、梅田地下のゲーセンで「レーシングゲーム」に熱中していた俺は、とつぜん戦闘機に乗って、宇宙空母から発進して機動要塞を撃破しました。

「1000夜連続で書評」という創作 松岡正剛さんみたいに千夜千冊やりたいけど、読む暇ないから"あるテイ"で書く 既に存在する作品があったら偶然

五年前、日本を焼き尽くした戦乱が終わりを告げた。 血で濡れた戦場を駆け抜けた一人の剣士――人は彼を「流れ若様」と呼んだ。 だが、今、若様はただの旅人。 やり残したこと――それは…

「伊達者（だてもの）」を「デート男」と盛大に勘違いした、浪速の陰陽師・こける。 「きれいなお姉さん」との『伊達（デート）』を求め、恋人・海里を置いて単身宮城へ！ だが、その背…

平和な地方都市、糸岡市（いとおかし）。 秀丸スーパー嘉比町店の店長、沢崎圭一（32）は、実は元・勇者である。 高校2年の夏、仲間たちと地元の山で異世界へトリップ。魔王軍を撃退…

茨城県の海辺に、0円で譲渡される古い空き家があった。 時間だけはある青年・宏樹は、竹藪に埋もれたその家を自力で切り開き、ようやくたどり着く。 一階は廃墟、二階は異様なほど清潔…

　侍や妖怪が実在する異界の日ノ本で日本古来から伝わる諜報機関"忍び"が存在する。 　日ノ本政府直属の御庭番衆を統べる『服部半蔵 正輝』の次男として生を受けた『服部半蔵 炎慈』はと…

3500年前の古代エジプトのナイル川の川べりでは、今日も今日とてイピディアとミラという魔女同士の戦いが繰り返されていた。 イピディアに「常に勝ってるから私の彼女になれ」と言われて…