NOVEL 0「大人が読みたいエンタメ小説コンテスト」

終了

応募受付期間: 2017年6月1日(木) 00:00 〜 2017年7月16日(日) 23:59

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NOVEL 0「大人が読みたいエンタメ小説コンテスト」

受賞作が決定しました

 NOVEL 0「大人が読みたいエンタメ小説コンテスト」は1072作品のご応募をいただき、 選考の結果、40作品が最終選考に進みました。

 最終選考対象作品は、株式会社KADOKAWA ノベルゼロ編集部が選考いたしました。

総評

まずは、1,000作品を超えるご応募をいただき、誠にありがとうございます。ご応募いただいた皆様の熱量を原稿から感じ取ることができ、胸を熱くしながら作品を拝読させていただきました。

「大人が読むエンタメ小説コンテスト」ということで、成人主人公を推奨とさせていただいた本コンテストですが、多様なジャンルの作品、そして読み応えのある作品が多く、選考会も非常に白熱したものとなりました。

受賞作にはそれぞれに武器や魅力があり、今後の展開はもちろん、どのような形で書籍として世に放たれるのか、楽しみで仕方ありません。

また、第二回のコンテストも開催を予定しておりますので、みなさま今後もぜひノベルゼロにご注目いただけますと幸いです。

末筆になりますが、この度はご応募いただき、また読者のみなさまも選考いただき、誠にありがとうございました。改めて御礼申し上げます。

ノベルゼロ編集部 編集長

大賞

やさぐれ中年と、暴走マイペース女子のバディ小説

あなたの健康を損なうおそれがあります

著者=御桜真

つまらない合コンで友人に教わった、タバコの煙で輪っかを作る方法。

家に帰ってトイレで試してみたら、大変なことになった。

黒いスーツのスカウトマンにそそのかされ、俺は十年つとめたブラック企業を辞める決意をする。

三十代で特殊能力に目覚めた男の転職記

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講評

 「現代で大人が異能バトルをするとしたら?」という難解な問いに答えを出そうとしていました。特に、第一話のコメディ色の強い展開できちんと読み手を作品に引き込んでいる点は秀逸です。退屈な大人の日常を踏み越えて、かつて楽しんでいた、それでいてきちんと大人として生きていける「非日常」へと誘ってくれる。そんな期待感のある作品でした。

 しかし、非常に残念ながら、読み進めるにつれて、当初期待した面白さとはベクトルがずれていったのもまた事実です。序盤で提示した楽しさと、中盤・終盤で練り上げた面白さのギャップを埋める展開やエピソードの変更が為されれば……という可能性も含めて評価され、見事大賞受賞となりました。おめでとうございます。

特別賞

  • あらすじ

     事務所からの帰り道に、早春の路上で半裸の少女を発見したヤクザ・香食《こうじき》禮次郎《れいじろう》は、彼女を自らの部屋まで連れ帰ってしまう。

     目を覚ました少女はクチナシと名乗り、警察を呼ぼうとする禮次郎に対して此処に置いて欲しいと頼み込む。

     禮次郎は謎めいた雰囲気のクチナシに対する好奇心と、彼女の不幸な境遇への同情心から、彼女の頼みを聞き入れる。

     それが後に訪れる狂気の世界への入り口だと、彼はまだ知らない。

    講評

     キワモノと言える設定で、編集部の興味を引きました。しかし、ただのキワモノに終わらず、登場人物の造形に親しみやすさを持たせており、連作短編という構成も相まって、さくさくと読み進められる印象が残った作品です。

     書籍化にあたっては、各登場人物を丁寧に掘り下げることや、大きな縦軸を読者に感じさせるため、エピソードの組み替えをすることで、より読者に届くような構成にできればと思います。

  • あらすじ

     小説家とは、過酷な職業である。 なぜならば戦う描写を追求するためにために剣術を学び、王の生涯を描くために内政を学び、恋愛を語るために数多くの恋をもてあそばなくてはならない……少なくとも、彼――クラエス・レフティネンにとって小説家とはそのような職業である。

     そんな一本ネジの外れた天才が副業として代官に赴任したのは、なんと人口0の絶対過疎集落!?

     しかも、雇い主である領主はこの状況下で収益を上げろというのだから状況は絶望的だ。

     通常の神経の持ち主ならば、即座に逃げ出す状況である。 だが、彼は違った。

     はたして、天才小説家はこの極限状態から、いかにして成り上がるのか?

    講評

     ファンタジー世界での経営ものというジャンルに評価が集まりました。前提となるファンタジー世界の設定と商品プロデュースのリアルさとのバランスが素晴らしいです。また、主人公の無双感やヒロインとの恋愛描写も前面に出すぎず、登場人物の設定とジャンルとの相性が良かった点も高評価につながりました。

     せっかくの設定が十全に活かしきれていない点もあり、設定を活かすための追加エピソードや、あるいは設定を変更するなどを検討し、さらに面白くなる可能性を追求していきたいです。

  • あらすじ

    話は妻のカミングアウトから始まった。

    講評

     まずはなんと言ってもタイトルのキャッチーさに惹かれた作品でした。内容についても、一つ一つしっかりとオチが付けられており、軽妙な文章にぐいぐいと引き込まれていきました。小説としては挑戦的な形態ですが、その分新しいチャレンジができる作品ということもあり、今回特別賞として選出されました。

     一つ一つのエピソードにさらに磨きをかけることで、誰も到達できない作品になる可能性を秘めていると感じています。

  • あらすじ

    戦乱の時代は終わりを告げた。ロムレス王国に仕える騎士ジラルドは祖国統一戦争で大武勲を上げ、〈火神〉の二つ名で呼ばれる大英雄までにのし上がった。

    紆余曲折あって政争に破れ、王都より遥か彼方、隣国の国境線に位置する長城へと名ばかりの将として飛ばされた。

    そのうち戻してやると因果を含められ、七年経ったが返事はなしのつぶて。見渡す限りのド田舎では酒を飲むくらいしかやることはない。

    見事アル中となり果てたかつての英雄のもとに、ひとりの救世主がやってきた。

    「私はユリーシャ。今日からあなたの妻になる者だ」

    ジラルド二十五の春。運命がゆっくりと回り出した。

    講評

     主人公の死とヒロインによる再生という王道のテーマに真っ向勝負したファンタジー作品です。魅力的な登場人物への好感を覚えさせることと、世界観を感じさせることを両立させている構成が秀逸で、この点が評価されての特別賞への選考となりました。

     読みやすさと同時にあっさりとした読後感を覚えました。まだまだ読みたいという思いがあり、描写やエピソードを追加することで、さらに完成度の高い作品になるであろうと感じています。

  • あらすじ

    主人公、御手洗隆27歳はある日、自身が住む部屋の真隣に住む櫻井千夏に一目惚れ。

    幼馴染の神崎恵子は、そんな御手洗の恋に協力。

    一方、御手洗の在籍する会社では、課長で同期の山本勝男とその同僚の御崎舞の奇妙な交際関係に御手洗も巻き込まれるが……。

    恵子の協力もあり、徐々に千夏への親密度を増す隆。

    その隆には、十五年前に閉ざされた忌わしき過去があった。

    やがて、その過去に千夏も関係していた事実が明らかになっていく……。

    そんな隆に対する恵子の複雑な想い。

    果たして、不器用な三人の男女の恋の行方はどこへ向かう?

    講評

     テンポ良く読ませる作品でした。誤字脱字・誤用が気になる部分はあるものの、リズム良く最後まで読ませる力を持っています。また、ちょっとした日常の恋愛を上手く切り取り、物語として膨らませるバランス感覚が評価に繋がり、今回特別賞として選出されました。

     残念ながら、後半の展開の早さとそこに至るまでのストーリー構成の粗さ、情報の提示方法や伏線の張り方など課題は残っていますが、壁を越えさえすれば今以上に面白い作品になるでしょう。

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