概要
近づく台風。疾走する自転車。僕達の真夏の大冒険が始まった!
夏休み、毎日通うプールへの道でいつも挨拶を交わすのに、おばあちゃんは僕達の名前を全然覚えてくれない。
そんなある日、おばあちゃんが失踪した。
台風が近づく不穏な空の下、おばあちゃんを探しに出かけた僕達は怪しい男に出会うが……
そんなある日、おばあちゃんが失踪した。
台風が近づく不穏な空の下、おばあちゃんを探しに出かけた僕達は怪しい男に出会うが……
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!思わず一気読み!ワクワクする少年たちの冒険記。
冒頭、少年たちの日常を描きつつ、ワクワクする冒険の気配に物語を読む手が止まりませんでした。
文体から滲む、物語の語り手である主人公の少年の活発な雰囲気が心地よく、良いリズムを保ったまま少年たちは日常から冒険へと進んでいきます。
お話の詳細は、ぜひ本編をお読みください(笑)
エンターテイメントとしても本当によくできた作品ですが、少年とおばあちゃん(あと、おじいちゃんの存在も大切)の対比が生老病死という普遍的な巨大なテーマを見事に作り上げているところには目を見張るものがあります。
ワクワクして、達成感に喜びつつ、ちょっと切ない、けどやっぱり最後はワクワクさせられる。
超贅沢な作品です。 - ★★★ Excellent!!!感動作! 今日、僕らはおばあちゃんのヒーローになった。
主人公は男子小学生二人組。市民プールに行く途中で、いつもおばあちゃんから「君たち誰?」ときかれていた。いつも名前を聞かれるけれど、覚えてもらえず、家の人からは「何でも忘れてしまう病気」だと告げられる。
そんな中、二人はチカというおばあちゃんの家族に出会う。おばあちゃんは携帯を持って、チカに付き添われていたが、その目にはぼんやりと、バスが捉えられていた。そしてチカは、二人の名前を憶えていてくれた。
いつものプールに向かう時、不審者がこの辺りに出没するからと、注意をされる。それに、台風まで近づいていた。不穏な空気が流れる中、チカからおばあちゃんが行方不明だと告げられる。警察まで出動し、おば…続きを読む