概要
機械と魔法が共存する荒廃した世界の両片思いSF恋愛ファンタジー
記憶喪失で自分の意思と無関係に瞬間転移してしまう能力を持った少女フィラは、新しく領主としてやって来た聖騎士団団長ジュリアンが、フィラと親しくしている左官屋の記憶を奪うシーンを目撃してしまう。記憶を奪う行為を許せないフィラだが、どうやらジュリアンにはそうせざるを得ない理由があるようで――。
フィラの中に眠る力を狙って現れる魔女、真昼の空に消える月、聖騎士団の上位機関にあたるリラ教会内部の確執、閉ざされた町の秘密……様々な謎に翻弄されながら、フィラとジュリアンは少しずつ距離を縮めていく。
残酷な宿命を抱えた青年と一途な少女が、機械と魔法の共存する荒廃した世界で惹かれ合う恋愛SFファンタジー。
フィラの中に眠る力を狙って現れる魔女、真昼の空に消える月、聖騎士団の上位機関にあたるリラ教会内部の確執、閉ざされた町の秘密……様々な謎に翻弄されながら、フィラとジュリアンは少しずつ距離を縮めていく。
残酷な宿命を抱えた青年と一途な少女が、機械と魔法の共存する荒廃した世界で惹かれ合う恋愛SFファンタジー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!月の輝く青空に似た、爽やかで壮大なSFファンタジー
酒場『踊る小豚亭』で働くピアノ弾きの少女フィラ・ラピズラリには、困った能力があった。自分の意思に関係なく、突然、瞬間移動してしまうのだ。さらに、彼女には、二年前に街にたどり着く以前の記憶が、全くなかった。
ある日、フィラは、お店の常連である左官屋バルトロの忘れたノートを届けに、彼の工房へ向かった。またしても瞬間移動した彼女は、偶然、バルトロが記憶を消される場面に遭遇してしまう。バルトロの目標がある禁忌に触れていたため彼の記憶を消した青年は、フィラの記憶も消そうと迫る。聖騎士団の団服を着た青年ジュリアン・レイは、新しい領主でもあった。
空を飛ぶことを禁じられた世界で、真実の空を取り戻そうとする…続きを読む - ★★★ Excellent!!!生き生きとした登場人物と、謎深き世界
のっけから「自動車」「タバコ」と「光神」「騎士」「城」という異なったイメージの語彙で、「これは、どういう世界なんだろう」という想像力を刺激されます。
その世界で動きだす主人公は、陽気な酒場『踊る小豚亭』でピアノを弾く少女フィラ・ラピズラリ。対するは美貌の青年領主にして聖騎士、ジュリアン・レイ。
フィラの過去の謎、世界の謎、それらが少しずつ読者に明かされるに従い、フィラとジュリアンの関係も変化してゆきます。
フィラとジュリアンはもちろん、周囲の人物たちもそれぞれ魅力的。今のところ、ダスト・アズラエル嬢がとても気になっております(第三話File-6まで読んだ感想)