囁き峠

　世間では、沢山の怖いお話、都市伝説が流布しています。その中の一つ「耳元で囁く女」。車を運転している時に、ある言葉を囁いて来る女性の霊の話です。

　こちらの『囁き峠』にも、似た怪異が登場します。それは、旅人たちを惑わすように囁きかけて――ヤレ、怖ろしや。

　悍ましい囁きに旅人がどうなったのか。その驚愕の結末とは……一番驚くことになるのは誰か、それは読んでのお楽しみです。

メッチャ強い人。
未曾有の大災害にあった被災地の最前線。
たった1人で、救助を求める人々12人を次々に救って、安全な場所に非難誘導した自衛官の方。
ホッと一息ついた被災者の皆さん。
その中でソワソワする自衛官。
どうしたんですかと声をかけると、
『まだ救わないといけない人たちがいるんです』
そう言って、自衛官の方は、また1人で、危険に飛び込み、助けを求める人々のもとへ消えていく。
基本、救助を行う人の第一は、安全第一。まずは自分の命を最優先にして、任務につく。
しかし、その自衛官の方は、目の前にある助けられる命のために全力を尽くされていました。
きっと、助けられる自信があったのでしょう。
そ…続きを読む

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