概要
無気力な世話係と飛べない竜騎士見習いが、騎士団最速を目指し、空を駆ける
「それでも……私たちが勝ちます」
高度1000m、東の最果て辺境の砦。王立竜騎士団に所属する赤の騎士団は、緑界に潜む界獣から砦を守るため、竜に乗り空を駆ける。
騎士団で騎士と竜たちの世話をする、竜舎番、ロッシュ・フォクナは、変わり映えしない日々を淡々と送っていた。
「おい!なんのつもりだこれは」
ある晴れた冬の朝、竜舎にひびく怒号。突然指示された出撃停止を意味する赤い木札をめぐり、幼なじみの騎士タザンと口論になるロッシュ。
その場は隊長ルイスの仲裁もあり何とか収まるが、食堂で再び、ロッシュはタザンに因縁をつけられる。
小さな火種だったはずが、ロッシュの冷めた態度が原因で、騎士と竜舎番の喧嘩が広がり、収集がつかない大騒ぎに。そんな中、怒り狂ったタザンが、ロッシュに勝負を叩き
高度1000m、東の最果て辺境の砦。王立竜騎士団に所属する赤の騎士団は、緑界に潜む界獣から砦を守るため、竜に乗り空を駆ける。
騎士団で騎士と竜たちの世話をする、竜舎番、ロッシュ・フォクナは、変わり映えしない日々を淡々と送っていた。
「おい!なんのつもりだこれは」
ある晴れた冬の朝、竜舎にひびく怒号。突然指示された出撃停止を意味する赤い木札をめぐり、幼なじみの騎士タザンと口論になるロッシュ。
その場は隊長ルイスの仲裁もあり何とか収まるが、食堂で再び、ロッシュはタザンに因縁をつけられる。
小さな火種だったはずが、ロッシュの冷めた態度が原因で、騎士と竜舎番の喧嘩が広がり、収集がつかない大騒ぎに。そんな中、怒り狂ったタザンが、ロッシュに勝負を叩き
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!全てが躍動感溢れる、まさに風のような物語
フラッグレースまで読了。
こういった例え方が適切なのか分かりませんが、まるで緻密なコンテと動画枚数に裏打ちされたアニメ映画を観ているようでした。
落ち着いた文章で丁寧に綴られた情景、次々登場する誰もが生き生きとした魅力的なキャラクター達に引き込まれ、決して簡素でない(むしろ厚みのある)筆致でさえテンポを損なわず、エピソードの終わりまで翔け抜けて行くかのようです。
物語も紆余曲折のドラマを経てなお気持ち良く、ともすると集中する間もなく読み終えてしまいそうなところを、個性際立つ二人の主人公が適切に視線誘導してくれるため、ぶれる事なく把握し、しっかり楽しむ事ができました。
などな…続きを読む