竜騎士ソルジェの復讐劇
竜騎士が祖国を滅ぼした帝国を倒すべく
世界中で軍勢を率いて戦うダークファンタジー
絶望的な戦力差の中戦え
このようにストーリーとテーマは重く暗い作品です
しかし読むと面白い
重さを跳ね返す痛快さがあるのです
圧倒的な帝国の暴力に対して、こちらも鍛え上げた力で対抗していくからです
竜騎士達の心は前向きです
世界が絶望的でも自力で変える覚悟をしているからです
作品の痛快さはキャラクター達の自分の力を信じて行動する心から生まれています
どう戦うのか?
竜騎士達は勝利するためにあらゆる作戦を帝国に使います
偵察
破壊工作
外交
奇襲
数万の軍勢の不利をくつがえすための前準備
実行して戦力を削る
そして勝負の戦場で戦います
ここでも作戦
不意を突き揺さぶる
敵が動揺、隊列乱れ
勝機を見たら
愛竜に乗り敵陣に突撃!
勝利の歌を響かせろ!
この流れが面白いです
テーマ、ストーリー、作戦のための世界観説明
どの分野も非常に読み応えがあります
ファンタジーに慣れた方に読んで欲しいです
ニャーン(=ↀωↀ=)
黄色にゃんこが先輩にゃんこ、よしふみにゃんの血湧き肉躍る小説を紹介するにゃ!
表題意味分かんにゃいけど、そんな感じだにゃ。色んな面白い要素をここぞと詰め込んだ小説がこれ、元・魔王軍の竜騎士が経営する猟兵団にゃーーーー!!!
まず、字数…な、なんと驚きの10,670,202文字!!最初、桁見間違ったと思ったにゃ(=ↀωↀ;)
書きたかったにゃんねー。
この字数の中に思いっきり「好き」を詰め込んでるにゃんよ。
力学、サイエンス、戦いの美学──いっぱい戦いまくるにゃー!あっついにゃー!
敵陣地に忍び込み、暗殺技を披露することもあれば、戦地での堂々たる一騎打ち!老獪な爺と交渉する渋い場面もあるにゃ♪フフフ、勿論対モンスター戦もあるにゃん!ミストラル♪
なんかちょいちょいお色気シーンも挟むにゃんよねぇ…(=ↀωↀ=)ナニカンガエテンダカ。
とにかく、ドラゴンやら、地下ダンジョンやら、ドワーフやら、騎士やら、虫のでっかい化け物とか、骸骨とか、エルフとか…面白い要素いっぱいにゃーん(=ↀωↀ=)
思う存分楽しむにゃーん(=ↀωↀ=)ヒャッハーー♥
ご縁があり、この物語に出会いました。第一章「ストラウスの歌」までしかまだ読んでおりませんが、レビューさせていただきます。
ストラウス家の四男ソルジェは、一族に残された最後の古竜アーレスと共に敵陣への特攻を行い、討ち死ぬ……筈であった。しかし古竜アーレスによって生きながらえ、飛竜たちの聖地にて復讐の誓いを立てる。その誓いから9年の歳月が経ったところから、物語は始まります。
この物語を手に取ってから最初に私達を迎えてくれるのは、重厚で壮大なダークファンタジー。各国は情勢、世界観が丁寧に構築されており、説明し過ぎずに適度に教えてくれる書き方は、お見事の一言。
何より、主人公の彼が熱い! 喜び、怒り、そして悲しみたまにスケベ、という感情を全身で表現しているような彼を見ていると、共に喜んだり怒ったり、そして悲しんだりできます(スケベは流石にできませんが(笑))。彼が全力で戦場を駆け回る姿は、まさに一騎当千の強者。読んでいて爽快感がありました!
そして争いという点にも手を抜かないこの作品。単に強い力を持って振り回すだけではなく、手持ちの戦力を確認し、戦略を巡らせ、時に失敗して犠牲を出したとしても、それを乗り越えて更なる一手を叩きこむ。戦記モノをあまり読んでこなかった私でも、戦いの流れや各陣営の思惑。それらが複雑に絡み合いながら進んでいく戦争というものを解りやすく、そして面白く読み進めることができました。
笑いありスケベあり、でも本格派ダークファンタジー。私もまだまだ楽しませていただきたいと思います。他の皆さんも是非読んでみてください。
【物語は】
滅びた国の竜の騎士たちである、ストラウスについて語られることから始まっていく。ストラウスの伝統に則り、死を覚悟していた主人公。しかし、彼は生きており9年前の”あの日”のことを思い出していた。その日の戦のことが、美しい表現によって描かれている。例えば竜の唸り声(鳴き声)を歌と表したり、風を支配など。とてもオリジナルティを感じる作風である。ただ、この作品の中での”歌”とは他にも意味合いがある。序章では竜と主人公である竜騎士が大勢の敵へ戦をしかける様を、壮大なスケールで描いている。一体どうして、そんな中で生き残ることが出来たのか。それは戦略なのか、運なのか、それとも強さなのか、覚悟の違いなのか。読み進めていくうちに、彼の新たな目標と目的、戦いの結末などが見えてくる。
【登場人物の魅力】
主人公は、伝統を大切にし戦いこそ全て、死を恐れないという狂戦士。しかしながら、心はちゃんとある。優しさも情もあるのだ。国の王に忠誠心を持ち、竜一体と自分のみで戦地へ赴く。齢17にして、どんなに志が高くても恐怖を感じないというのは、相当精神が鍛えられていると思う。そして、そういう種族であるという、説得力がある。戦地に赴く途中で、家族を眺めるシーンでは、自分が戦場で命を落とした後のことを思い描いている。彼は自分が生き残って種を増やすことよりも、種族全体の繁栄のことを考えているのだ。だからこそ命を落とすことを躊躇わず、敵国にとって脅威なのではないだろうか。そして、一緒に戦地に赴いた竜は、彼を認めると共に信頼をしている。二人で戦うことが出来るのは、信頼関係あってこそだったのではないかと感じた。この竜は自身の最期に主人公へある想いを託している。主人公がその後も自暴自棄にならずに生きているのは、この竜との約束もあるのではないだろうか。
【物語の魅力】
序章から書き込みの凄い物語である。表現力も凄いが、世界観が分かりやすく、オリジナルの世界観を作るための言葉選びにも優れている。ファンタジーや、戦記物をあまり読んだことのない人でも分かりやすく、残酷描写はあるものの、イヤなリアルさではないのは表現の為だと思われる。なので、残酷描写が苦手な人でも、これなら読むことが出来るという人はいるのではないだろうか。死という言葉一つとっても、そのまま死という表現がなされていることがあまりない(恐らく、分かりやすさの為に使われることはあっても)。なので、ミステリーなどで表現される残酷な描写とは根本的に異なる。そこに加え、心理描写が丁寧であり、行動描写も丁寧なのでどのようにして戦っているのか想像しやすい。その戦いの場面では、何故そう戦うのかも分かりやすく、臨場感もでている。とても拘りと作品愛を感じる物語である。
【物語の見どころ】
序章が終わり、本編に入ると主人公の人生の幕開けという感じがする。仕えた王を失い、信頼関係にあった竜を失い、死の栄誉も得られなかった主人公を生かすのは『約束』である。ここで年齢が書かれている。つまり回想が終わり、現在に戻るという事である。一気に雰囲気は明るいものとなる。『約束』を果たすためには、年月が必要だったと想像する。そして、一人では叶わなかったのではないだろうか?彼は日々の中で仲間が出来、竜の言葉にあった”戦略”というものがいよいよキーワードになっていく。ここからが本当の戦いとなるのではないだろうか。たった二人(竜なので一匹が正しいかもしれないが)で戦っていた時とは違う、戦略あっての戦いが繰り広げられると思うと、ワクワクする。おそらく、戦友との友情関係や信頼関係が築かれることもあるだろう。この先、どんな展開が待ち受けるのかとても楽しみな物語である。
是非、あなたもお手に取られてみませんか?
丁寧に書きこまれ、壮大さを感じる本格派のダークファンタジーです。
主人公・ソルジェの一人称で進むファンタジー。
壮絶な体験をしつつも、ソルジェの性格はいたって素直で明るい。何ならちょっと抜けた、可愛いところもある青年という感じを受けます。
ですが戦いになった瞬間、彼の頭のネジはぎゅっと締まる。……さらに何本か吹っ飛ぶ、と言ってもいいかもしれませんが。地の文で軽快な語り口を見せるソルジェと、命の削り合いを謳歌するソルジェ。お尋ね者として息をひそめて過ごす日常と、戦士として本能をむき出す戦闘の落差・温度差は必見です。
栄えある竜騎士は墜ち、復讐者に身をやつす。血潮に彩られた2度目の生を、彼がどう歩んでいくのか確かめてみてください。
ほっぺをパンパンに腫らしながら、カクヨム漁ってたら偶然見つけたこの作品。
テーマは復讐
物語の本筋は王道で強大な帝国に猟兵団を率いて、小国と共に戦うといったもの。
内容は軽いものではないが、決してシリアスになりすぎるといったこともない。
恋愛要素や笑える要素も含んだバランスの良い作品でもある。
そして特に秀逸なのが登場人物の心理描写だ。
いつもは明るく兄貴肌な主人公が時より見せる復讐者の顔や、スケベな詩人の葛藤。
歪でありながら成り立つ人間関係も物語の良いアクセントになっている。
気づいたらどんどん物語に飲まれていって、抜歯の痛みも飛んでいった。