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概要
矢のようだなんて、とてもいえない。
一番ヶ瀬唯矢は祖父である高名な弓道家・静位に幼少期から弓を教わり、憧れを抱いていたが、小学校六年生の頃に静位が病に倒れて以降は、弓を置き、陸上競技に転向して実績を残していた。高校二年生の春、唯矢は祖父の弟子だという弓道全中三位の〝天才〟新入生、北村梓沙と出会う。唯矢は祖父の生き写しめいた梓沙の美しい射に衝撃を受け、梓沙は唯矢の命を燃やすような走りに魅せられる。五年前に道を違えたふたりは、同じ偉大な弓道家の弟子として日々の中で心を通わせていく。
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