概要
《イワクツキ》はヒトの飢えと欲を満たし、満たされた者を嘲笑う。
人はいつだって何かを求めて生きていて、空っぽである己とその人生を忌避する。
心という器が空っぽであればあるほどに、自分を満たす何かを常に求めている。
そんな人間の心を、《イワクツキ》はいつだって溢れんばかりに満たしてくれる。
満ちた人間は歓喜する。その心に広がる美しい水が、猛毒であることに気付かないままで。
怪談、都市伝説、民俗学、ネットロア……。
長年、世の中に溢れるイワクツキな話を独自に調査してきました。
その中で実際お聞きした不思議な話を参考に、フィクションの物語に仕立てました。
日陰玄人と芳野レイカ、二人の少年少女が奇妙な物語の語り手となってくれます。
《イワクツキ》という奇妙な物質や現象に左右されるヒトたちのお話。
応援ありがとうございます。ほんの少しでも皆さんの言葉に物語でお応え出来るように尽力します。