概要
証が勇者を定めるのか、勇者が証に定められるのか
『勇者』の証として刻まれる紋様、『聖痕(スティグマ)』。
それは選定の儀にて、勇者として相応しい者を選ぶとされている。
アルトは選定の儀に向けて、パーティーのリーダーとして様々な困難を乗り越えてきた。
しかし――
「この者は『勇者』として、相応しくなかった」
選定の儀にて、『聖痕』が表れたのはアルトではなく親友のキースだった。
そこから、パーティーの中でアルトは浮いていき、追放されてしまう。
「それでも、俺は勇者としてありたい」
孤独でも、証がなくとも。
そう誓い、人類を脅かす魔物が潜む迷宮に挑むアルト。
そして、アルトを追放したキースの物語は願わずとも交差していき――
たった一人でも、人を救う勇者になりたいともがく、そんなアルトの物語。
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