第4話 炎の龍ととある禁書
第四章 「炎の龍ととある禁書」
その頃闘技場でアッシュが返り血を浴びながらとどめにドラゴンの翼を千切り取った。その後戦いが終わり賞金の受け取りをしてた。まるで余裕と言わんとばかりに筋肉が踊っているようだった。全てのプログラムが終了し、返り血を拭き家に帰ろうと思ったときにコロシアムの運営をしている貴族に呼び出されてしょうがなく元の場所に戻ってきた。要件はなんだと聴くと
「君にしかできないことがある。まずは付いて来て下さい。」
と言われたのでその通りにしてみた。その時にふと後ろを見たら5、6人の特殊部隊も一緒に付いて来た。不思議に思えたが、結構大切な話があるんだろうと思い
「もしかして賞金を更に増える?」
と質問した。すると思った以上の答えが返ってきた。
「ある場所に行ってとある禁書を見つけたら、わたしの全財産と貴族になれる権利をくれてやろう。」
「それ本当か!?嘘じゃねぇよな!?」
「全て本当です。行ってくれますか?もし行くならその特殊部隊と一緒に行ってください。」
「特殊部隊?外にいるドラゴンなんで一人で十分だぜ?」
「君一人の力ではドラゴンを倒せても禁書の場所までは探せないでしょう。だから特殊部隊をこちら側で用意しました。」
「ちなみに聞くけどどんな感じの部隊だ?」
「剣の部隊が2人、銃の部隊が2人、魔法の部隊が2人の計6人です。」
「じゃあ早速行くか。お前たち準備は整ったか!?」
そんなわけで禁書を探す旅を始まろうとしていた。
「その前に言うけど、期間は決まってるのか?」
「本当は一日でも早く戻ってきて欲しいですけど、まあ妥協して3週間にしておきましょう。」
「分かった。なるべく早く行こうぜ。そういえばあんた、名前は?」
「わたしの名はデイビーズ・ザックだ。しかし偉そうだな。」
「じゃあこれからはデイビーズ・ザック様っていうから許してくれ!では改めて行こうぜ!」
そういっていきなりの事とはいえ与えられた条件が良すぎて正直行くという選択肢しかない。有名な貴族から全財産もらえるなら死すら恐れなくなった。これは天からの試練と言っても過言ではない。貴族の言われるままに門をくぐりぬけて外の世界に出た。しばらく歩くといきなりドラゴンに襲われたが、燃え盛る大剣を操り難なく撃破した。その後もひたすら歩いていた。ある特殊部隊が
「俺こんな強い人についてもらってよかった~もう一生安心できるよ。」
「あまり外の世界をなめてんじゃねーぞ!この俺の大剣と筋肉があったから助かっているだけだ。」
しばらく道に迷ったりして森の中をさまよっていたが、町を出てから23時間後にに、ポツンと暗い洞窟を発見した。そこには冷気が漂っていて、尋常じゃないぐらい寒い。この寒さの中には何があるのかという好奇心があったので試しに行ってみることにした。しばらく洞窟内を散策し、色々見ていた。
「ここは一体何でしょうかね?」
すると突然欠陥品が襲い掛かってきた。ただし6匹だけなら特殊部隊でも十分に倒せられる。
「数が少なきゃこっちのもんだ!」
そういって特殊部隊が武器を持ち敵に向かって攻撃をした。
「これで全部倒したかな?」
苦戦はしなかった。その間に暇になり適当にその辺りを見てた。しかしここの異変に気が付いた時にはもう遅かった。目の前に写っていた姿は大量の欠陥品だった。
「そうなっている?こんなに欠陥品が大量にいるなんで...」
「ここは俺に任せろ。」
そういって大剣を手にし、炎を纏いその後ろには龍がいた。
「俺の猛攻は止まらねぇぜ!」
と言いながら敵を蹴散らした。
「さすがに大剣使いにはかなわないな」
と小声で特殊部隊が言った。それを耳にしてあることを言った。
「運がいいなお前たち。俺じゃなかったら今頃死んでたと思うぜ!でもこんなに数が多いなんで少しおかしいな。」
更に洞窟を突き進む。そこで目のあたりにしたのは、氷漬けにされたウルフレッドの姿だった。
「なんでこいつが氷漬けにされているんだぜ?」
疑問に思いながら俺のこの炎で焼き尽くせれないかと思い氷に向かってその大剣で叩きつけた。だけど全然溶けない。ならばと思い今度はこの筋肉で氷を叩き割った。でも全然ダメだった。そこで炎を纏いながらこの剛腕で全力を出して最高火力の攻撃をした。バキッという音と共に氷が全て溶けた。そしてウルフレッドに事情を説明してもらった。
「なぜ氷の中にいたんだぜ?」
「奴らのせいだ。」
「?奴らって誰だぜ?」
「あの氷魔法を使う子供と謎の光を放つ変な奴らだ。」
「もしかして四月一日椛のことか?」
「そうだ。俺をこんな氷漬けにしやがって...奴らのいたずらには限度がある。」
「じゃあ見つけたら叱ってやるぜ!」
すると小声で
「ついでにこいつも後ろから刺せれば俺が英雄になれるかもしれん...」
こうして四月一日椛を探すことになった。俺の財産どうなるんだろう?山分けかな?と思いながら突き進む。
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