「反逆を呼ぶ蝶」
急いで町に向かう。しかし、大量の敵が私たちに襲い掛かってくる。アメリアちゃんが今魔法使えないから早く行くとこが難しい。どうにかしないと...
「なんでこんなに欠陥品が多いんだぜ!?」
「多分ウルフレッドの仕業だと思うの~」
「ところで場所合っているの?」
「じゃあじゃあぼくにまかせてなの!」
「わかった」
(宇宙(そら)に届け、光さす月虹)
変身をし、こう唱える。
(禍福の女神)
...出たのは自分の背中に翼を生やすという能力だった。これで大量の敵を無視しながら移動できる。
「みんな手に掴まってて!」
「分かったよ~」
「もっと戦いかったが、今はしょうがないか。」
そして飛ばすために翼を大きく広げ、羽ばたく。その風圧で周りの敵が全て吹っ飛びその衝撃でその敵を倒した。
「行き先はどこがいい?このまま町まで行く?」
「いや、まずはこの子を休ませた方がいいと思うぜ。だからこの子の家に行こう。」
アッシュの提案によりアメリアちゃんの家に行くことにした。
「ありがと~うちうれしいよ~」
空を飛びながら家を探した。場所はどこだろうと思いながら翼を羽ばたかせる。
「あ...今行き過ぎたよ~あの青い屋根がうちの家だよ~」
こうして家にたどり着き、アメリアちゃんの魔法を唱えて玄関を開けた。そしてアメリアちゃんを一回家に置いて休ませた。
「必要になったらちょっと来て欲しいかな...?って思ってて」
「大丈夫だよ~ 何があったらすぐに町に行くよ~」
と言いながら、椅子に座った。
「さてと、町の方に行かないと...」
早速外に出た。急がないと大変なことになりそうと思ったから。
「...ごめんだけど、家にいたらあなたたちが大変そうだからこっそりついていくかな~」
それからしばらく歩いて、敵を倒しながら門のところまで到着した。
アッシュが得意そうに
「ここからが俺たちがあいつをぶん殴ればいいんだな!こういうの専門だから任せろ!」
と言いながら扉を開けた。町にたどり着く間に歯向かってくる敵をすべて倒した。そしてようやく門の前まで来た。その前に変身を解除した。
「いつ見てもその魔法どうやるんだぜ...?」
疑問になっているアッシュを無視して早速門を開けてもらえた。中に入るといつもと変わらないスチームパンクな異世界が広がっていた。とりあえずデイビーズ・ザックの元に行こうとしてアッシュに聞いた。
「デイビーズ・ザックはどこにいるの?」
アッシュはこう答えた。
「場所はあそこのでかい建物にあるぜ。元々貴族なんだけど、突然コロシアムの運営をして、色々な分野に手を出しているから気が付いたら巨大な企業になったんだぜ。」
「場所は分かった。急いで行こう。」
そうして建物のところへ向かった。しかし特殊部隊たちが辺りを見ていた。正面突破は難しそうだなぁと思っていたらアッシュがいきなり突っ込んできて特殊部隊たちを蹴散らしてきた。
「無茶をするなぁ...どうなるんだろうこれ。」
そう思いながらこの建物の中に入り、途中で特殊部隊たちと戦闘になるがアッシュの燃やし尽くす剣どんどんと突破した。なるべく殺さないようにしながらエレベーターを使い一気に屋上へ登る。そしてしらみつぶしに社長室を探し回った。そして見つけてアッシュの大剣で扉を破壊しながら部屋に入った。しかし、そこにいたのは一匹の生き物だった。なぜかデイビーズ・ザックの姿がいない。不思議に思うと突然扉の閉まる音がした。そして扉が開かない。完全に罠だった。
「どうするの?私たち閉じ込められたんだよ!」
「おかしーな?前来たときはここにいたんだけどな...」
「たいへんだねなのー?ぼくのちからをみせるのー!」
しょうがないから上羽に協力して変身をした。
(宇宙(そら)に届け、光さす月虹)
変身が完了し、唱える。
(幸運の審判)
出た数字は...3だった。すると力が湧いている気がしたが、扉はびくともしない。ハズレを引いたか...ならもう一回
(空破眼...)
そう唱えようとした瞬間に、突然炎が舞い上がる。
「そんな魔術なんかより俺の気合いの方が誰よりも強いぜ!」
まるで炎が龍のようになっていた。それを見た私は1秒間考えてアッシュに提案をする。
「一緒に攻撃すれば脱出出来ると思うよ!」
「じゃあ一緒にやろうぜ!」
「おもしろそーなの!」
(毒薬の弾丸)
最初に毒の弾丸で扉を少し溶かせて小さい穴のダメージを負わせてから、その後ろから炎の龍が突っ込み。扉が壊れ、無事に脱出出来た。
「出れたのはいいけどどこにいるんだろうね?」
「上がだめなら下に行くのはどうだ?もしかしたらいるかもしれないぜ!」
「じゃあさっきのえれべーたーをつかっていこうなのー」
しかし目の前にはたくさんの特殊部隊を連れてきたウルフレッドが仁王立ちをしていた。
「よく出れてこれたな。しかし、俺を殺せばデイビーズ・ザック様に会いに行けないかもしれない。さぁどうする?もちろん俺はお前を攻撃するからな。」
アッシュが
「この大剣は人を殺せるけど気絶はどうしても難しいから俺は特殊部隊たちと戦うぜ...」
と言い、特殊部隊たちと戦うことにした。
「あんたたち、俺の炎に包まれたくなかったら俺の言うことを聞けよ!」
アッシュのでかい声がよく響く。
「もちろん倒させてもらう。ただ、殺しはしないから大丈夫。気絶程度ならいいでしょ?」
そして私は峰打ちでどうにかして気絶させればいいなと思いながら戦闘を開始する。
「俺を気絶?なに生ぬるいこと言ってるんだ。殺す気でこい。」
そういいながら鎧の中から何か手を持ち、弾みたいのが飛び出してきた。
突然のことだったから体勢が崩れてしまい、その間に剣で攻撃を許してしまった。
「こいつはどうだ?痛いだろ?でも安心しろ。次は痛みなんかなくなるからな。」
(...唱える隙がない。それにマントに隠れていてなんの武器が分からない。まるで銃のような感じ?)
隠れているせいでなんの武器か分からないから次にどう攻撃するか予測が付かない。一旦呼吸を整え、もはや周りの音が無音になるぐらいまで集中力を高める。その間にアッシュが特殊部隊を攻撃しながらなんとか私に声を掛けようとしていたが、その声は届かなかった。
一度納刀し直し、次来る相手の攻撃を予想しながら抜刀し居合をする。その動きは神速のようだった。そしてウルフレッドの腕を峰打ちにして手を使えなくし、地面に落ちた武器を確認した。
「これは銃?しかもナイフが付いている。そしてこうすると...メリケンサックにもなれるのか。」
それはアパッチ・リボルバーというものだった。そしてその銃を窓から放り投げた。
「っ!きさまぁ...!」
「私はあなたを殺しに来たわけじゃないよ?私はデイビーズ・ザックの場所を...」
歩きながらそう言った瞬間にウルフレッドは何も言わずに私をすり抜けて突然窓の方を走った。そして窓を開け、身を投げた。落ちる時に自らその剣で心臓を貫いた。
「これで使命を果たせますか?デイビーズ・ザック様...」
それを見ているしかなかった。窓の方を見てみると遠いながらも悲惨な姿になったウルフレッドが赤く染まっていた。
「!?そんな...もうザックの事が聞けないなんで...」
そうやって力が抜けると突然後ろからアッシュが飛んできて
「どうしたんだ!?何があったんだよ!?」
と言い、こう言い返した
「そこの窓からウルフレッドが...落ちた...」
そう伝えるとアッシュが
「...もしかして闘技場に潜んでいるとかかな?あそこには隠れるような施設があったような気が...?」
「じゃあそこに行こうよ!もしかしたらいるかもしれないからね。行って損はないと思うよ。」
こう考えて早速実行をした。床に横たわっている特殊部隊たちを部屋の隅に置いてからエレベーターへ向かう。1階に行くためのボタンを押し、静かな音をしながらゆっくりと下へ行く。特に何もなく1階に着いて闘技場まで全力疾走した。ただひたすら走り、周りのことを無視しながら闘技場へたどりついた。入ろうとするといきなり警備員に止められたが、アッシュが低い声で
「おいオッサン。そこをどけよ。」
と言い放った。警備員も一度は抵抗をしたが、私の刀の柄の所を使い気絶させた。すると奥からたくさんの警備員が続々と出てきた。この人数をどうしようかと一瞬で考えたが、
そんなことを考えることもなくアッシュが飛び出してきた。
「俺のこの炎に焼き殺されたくなかったら今すぐどけ。」
と言って火力の高い炎を纏い、威嚇するものの警備員が怯むことなくアッシュに向かって突っ込んできた。何かかおかしいと思いながらも一体どこにザックというものに魅了されるのか不思議だった。もはや狂気すら感じた。
「できれば威嚇だけで攻撃はしたくなかったが、しょうがない。強引突破するしかねぇか。」
「やっぱりこいつらどこかおかしくなっているよ。こんなに忠誠心があるなんで。まるで操られているみたい?」
上羽がかすかな声を発した。全部は聞き取れなかったけどこう言っていることは聞こえた。
「もしかしてあとらすのしわざなの?...」
そしてアッシュの力で強引突破をし、闘技場の中へ入る。アッシュはもはや知らないところはないので迷わずに行けた。そして細くて暗い道から急な光を発し、目が慣れた頃に目の前に杖を持った紳士的な中年の男の人がポツンと立っている。
「時間稼ぎはもう終了か。なかなか中途半端だが、まぁよしとしようか。」
と言いゆっくりと私たちに向かって歩いた。
「!? 何されるが分からないぜ!」
アッシュのところでピタッと止まり、謎の笑みをしながら
「わたしの名前はデイビーズ・ザックと申します。以後お見知りおきを。ここまで来れたことは褒めよう。だがここからはその判断すらなくなる。でも大丈夫。あなたたちは今からここで始末させてもらおうか。」
「それよりウルフレッドのことはどうしたんだよ!?」
「ぼくもきになっていたの。」
「あぁ、あいつですか。あいつはもう用がなくなったのでどうでもいいです。」
「ウルフレッドはあんたのために命すら捨てて守ろうとしていた。それなのにこの言い方はないだろ!?あいつのことは嫌いだけどあんたはもっと嫌いになったぜ。」
「わたしはただ利用しただけです。利用すればいつかわたしの理想に近づけれる。夢が!希望が!待っているのです。しかし、わたしの野望がバレないようにあいつの力を借りて邪魔者は全て消してきました。」
「でも野望ってなに?そんなに大事なものなの?」
「すでにあるこの世を滅ぼし、わたしが新時代の神になるという立派な野望があるのです。そのために伝承の禁書を使う必要があったからです。しかしどれだけ場所が近くでも古代より受け継がれし魔導士を探さないと意味がなかった。それに特殊部隊をどれだけ行かせても誰も帰ってこない。...しかし!その魔導士の代わりになるものをついこないだ見つけたのです!」
「よくしゃべるやつだな。そんなにしゃべって大丈夫か?」
「そこは安心を。今のわたしには赤茶けた色の美しき蛾がついていますので。」
「もしかしてそれは...」
そこにいたのは前に洞窟で私たちを攻撃してきた蛾の姿だった。
「そんな...あとらすとてをくんでいたの?...なんでそんなことするなの?」
「俺のこの力を使い封印された氷を全て溶かしてデイビーズ・ザック様に渡すためだ。」
「どういうことなの?あなたらしくないの...」
「俺はそういう契約をされている。絶対に逆らえない。」
「ということだ。その最期にこの封印された魔導書を開放するショーとしてあなた方がふさわしいと考えたのです。 さぁ、最高のショーをご覧あれ!」
その蛾が氷に触れると、ビキっていう音が大きく聞こえ、ついにはその魔導書の姿があらわになってしまい、その男性が触れると赤黒い光を放った。私たちは急いで瞼を閉じたが、それでも目の裏まで届くように眩しくてしばらく目が開けなかった。そして目を開いてみると目の前には暗黒のオーラを身にまとっているザックの姿が立っている。
「な...なんで姿なの?近づくだけでものすごい殺気を感じる...」
と感じたときに後ろからアッシュが不意打ちをした。が、なぜかザックが避けない。そして攻撃し傷を負わせた。しかし一瞬で傷が治り、しかも不思議とダメージが入っていない。
「これが不死身の力ですか。なかなかいいですね。」
と言い、その力を私たちに見せつけてくる。
「俺の自慢の大剣が効かないなんで...もう終わりだ...俺の力じゃあ何もできないぜ...」
アッシュの弱気が私の刀を通して伝わってくる。
(この攻撃が効くのか分からないけど... 幸運の審判)
出た数字は最高値の6だった。すると力が湧きどんな攻撃もスローに見える。ザックが仕込み杖で攻撃しようとしても避けて反撃が出来た。その調子でどんどん攻撃をしようとしたが、やはり不死身だと全然効いていない。ならば
(空破眼燃)
太陽のエネルギーを出現させ、ザックを拘束させた。そして灰色の空を大きな一振りで叩き割り太陽が浮かび上がる。これでだめなら更に追い打ちをかけて
(第六天・空破眼燃)
今度は皆既日食が浮かび上がりザックに向かって六回叩き割った。しかし全く歯ごたえがない。一体どうすればいいのか考えたがザックが
「おやおや、もうおしまいですか。なら今度はこちらの番とさせていただきます。」
と言い、あの赤茶けた色の蛾と一緒に攻撃をしてきた。
「ようやく俺の出番が来たというのか。全てはこの時のために」
二人同時に攻撃をするのはきつそうだなと思っていたらアッシュが蛾に向かって大剣でぶん殴った。
「そこのひらひら飛んでいる奴は俺に任せてとりあえずあいつを頼む。」
それから二手に分かれた。私はザックを、アッシュはあの蛾を攻撃した。
「それにしても小さい蛾なんでなんか弱そうだなー前は油断していたけど今度はぶちのめそうだな。」
とアッシュが油断してるとその蛾がキラキラと美しく光った。
「さっきから蛾しか言わなくてうるさいが、俺の名前は『アトラス』だ。しっかり覚えとけよ。」
そして光が落ち着くとそこには人間のシルエットが私の目に映っている。その人間の姿は背が高く、髪の色は深緑で服装は黒色という見た目だった。
「人間に変身したぁ!?」
アッシュの声が響いてうるさい。だが人間になった以上これで弱そうなんで言ってられなくなってしまった。
「でも弱そーな虫じゃあ全然ワクワクできねーから逆に良かったぜ。攻撃が当たりやすくなってよぉ。」
アッシュのデカい一撃が地面を揺るがせて足止めをした。
「最初はその羽をもぎ取って常に空に逃げないでやろうと思ったが、人間になったおかげでその必要がなくなったぜ。」
そしてだんだん近づいてきて脳天をターゲットにしながら大剣を振りながらこう言う。
「どんな姿になってもぶん殴れば解決できるからよ。楽だぜ。」
鈍い音がし、あっけなくダウンした。
「なんだよ。逆に弱くなってじゃねーか。つまらねーな」
その頃私は色々な技を試したけどどれもダメだった。何一つ効かない。一体どうすればいいのか必死に考えたが、そんな暇もなくザックの攻撃が止まらない。不死身相手にどうやって戦えばいいのかなすすべがない。するとザックが
「素晴らしい。これがわたしの求めていた禁書の力だ!もう誰にも止めることが不可能だ!これで世界を...いや、宇宙を塗り替える!神になった気分で心地いい...」
ここでダメ出しとして幸福の審判で運よく6を出してさらにそこから0.00001121%の即死能力を引き当てるしかない。急いで唱えないと私の命が危ない。早速唱えて、
(幸福の審ぱ...)
そう思った瞬間、ザックの後ろから刃物が刺さり血が私に向かって飛び出した。
「誰ですか?わたしの体は既に不死身ですよ。今更そんなもの、痛くも痒くもありませんよ。」
と後ろを振り替えって見るとそこにいたのは人間となったアトラスだった。
「!? お前...このわたしを裏切るつもりか?」
「その禁書はお前には使いこなせない。俺はお前を利用しただけだ。だから禁書は俺がいただく。」
「やめろ!これはわたしのものだ!わたしの命令が聞けないなら今すぐここで殺してやる!」
「でももう遅い。封印を解かせるときに毒の粉少しだけだが塗っておいた。お前はあと1秒で動けなくなる。」
「なに? く...!体全体が痺れて動けん...だがこの禁書だけは」
と言いながらアトラスが足を使いザックの手をぐりぐりしながら禁書を奪い取る。
「!? 不死の能力がどんどん抜けていく...俺の禁書が...こんな奴に...」
完全に不死の能力を失い、そのまま大量の血を流しながらザックは静かに息を絶えた。
「これで禁書は俺のものになった。もはやこの世界に用はない。」
と言って赤い光を全体に輝きながらこの世界から消えようとしていた。間に合わないと思った瞬間、上羽が白く優しい光を放ち妨害させ、阻止をした。
「何をするマダラぁ!」
聞きなれない名前が私の耳に入った。本当は本名を知りたいけど、今それどころではないので後に聞くことにした。
「これはきみのためだよ。ぼくはあなたがはめつをするの、みたくないの。」
「そこまで邪魔をするなら仕方ない。今ここで潰してやる...」
静かな怒りだった。どうやら相手は今ここで潰しておけば妨害されずに帰れると思っていたから私たちも攻撃することにした。
すると突然冷気が流れ込み、禁書が凍り付いた。
「みんな大丈夫?うちが来たから安心していいよ~」
その声の元はアメリアちゃんだった。まさか闘技場まで駆けつけてくれるなんで...と考えている余裕もなく禁書はまだ相手が持っている。そして相手は凍り付いた禁書を一瞬で溶かし何事もなかったように私たちを攻撃しようとしている。
「あれ?うちの魔法が効いていない?なんで...?」
「まずはお前から攻撃させてもらうぞ、マダラぁ!」
突然攻撃をしてきた。まるでその動きは神速のように早く、思わず吹っ飛ばされた。これをチャンスと思わんとばかりにさらに攻撃が止まらない。もはや唱えれないほどに。するとアメリアちゃんの氷魔法で足止めをした後、アッシュが炎を纏いその大剣でたたき割った。
「少しだけ時間を与えるからこのまま倒して!」
「俺たちが何とかするからよ~ とりあえず大丈夫だから俺に任せておけ!」
この一瞬だけの時間を使い、心の中で祈りながら唱えた。
(第六天・空破眼燃)
今までと違い相手を太陽のエネルギーと共に空に飛ばせて曇りを背景にし、太陽に向かって相手を六回たたきつけ、皆既日食が出現しながら相手を落とした。しかし地面にたたきつけられる直前に赤い光を出し逃げられてしまった。
「く...!少しは効いたぜ。だが次はそうはいかない。」
という捨てセリフを吐きながらどこかへ消えてしまう。
「逃げられた...次はどこへ行けばいいんだろう?」
「たぶんあなたのせかいなの。」
「じゃあ色々準備したら行こうか。」
そして地面にストッと着地してみんなにこう伝えた。
「禁書を持って逃げられたから私たちは一回元の世界へ帰るね。」
「そうか。元の世界っていうのかよくわからねーけど頑張れよ。」
「いつかきっとまた会えるといいね。楽しみにしているよ。」
「あぁ!次は立派な英雄にでもなってやるよ!(早く家に帰らないと...)」
「ほんとうになれるのー?きがとおくなりそうなのー」
と少し会話をしてからアッシュは手を振って夕焼けと共にした。そしてアメリアちゃんの方を見ると
「あなたの世界に興味があるからついてきていい?」
といった。そうか、大切なものが奪われたから一緒に行くのか。と思ったら
「確かにあれは大切なものだから取り返したいけど、それよりもあなたと一緒に冒険でもしたいなって思ってて。刺激的だったからもっと面白いことになりそうだね!」
という予想外のコメントが返ってきた。私は一回変身を解除し、饅頭のことを猛烈にアピールした。
「私の世界には饅頭というとっっっっっても美味しい食べ物があるから楽しみにしてて!」
それからしばらくして元の世界へ帰る準備ができた。
「ふたりともめをとじててなのー」
と言い妖しい光に包まれながらそう言えば上羽の本名聞いていないから後で聞こうかな。と考えて気が付けば神社へついていた。でも私はこれからも上羽と呼ぶんだろうなぁと思いながらアメリアちゃんを置いて私はしばらく静かに睡眠を取っている。まるで長い夢を見ている気分だった。
異なる世界の話;終了
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