概要
現象には必ず理由がある。恋にも不思議なことにも。
ーー私は異世界に行く。馬鹿げたことを言った彼女は、本当に異世界へと消えてしまった。俺、高槻珪は某日校舎に落書きをしているバンクシーと遭遇する。神戸に現れたバンクシーの名前は、碧海硝子。知る人ぞ知る県立色浜高校美術部員だ。落書きしていた理由は、誰も知らない遠い異世界に行きたいからとのこと。異世界に行く方法が死ぬことぐらいしか知らない俺には理解ができなかった。俺はそんなJKバンクシーと深く関わっていくことになるのだが……。神戸の街で起きる少し不思議な恋愛物語が開幕。