恋愛という言葉を口にするような歳ではなくなり、連れ添った伴侶とろくな会話もないまま……あぁ、自分の人生はここで終わるのか――そんな時に読むと、なぜかグッと心を掴まれます。何気なく出会った異性に柄にもなく恋心を抱き、叶うはずもない妄想で幸福を感じ、束の間だけど恋をしていたあの頃の自分を思い出す。立場上、踏み越えてはいけない一線だけど、主人公たちもそれぞれの立場をわきまえて、大人の対応をします。さて――自分ならどうするだろう?貴方ならどうする?そう問いかけられているようで、ちょっぴり後ろめたくなったのは――私だけでしょうか?(笑)
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