概要
【カンタンなあらすじ】
異星人の空間事故に巻きこまれて、23人の日本人が異世界へ転送された。彼らは元の場所へ帰れるその日まで、異星人の超科学が生み出したチートなアイテムを使い、迫る危機へと立ちむかうのであった。
【普通のあらすじ】
ある日ある時。東京都、中央区から23名の人間が忽然と姿を消した。
アピュロン星人と名乗る存在によりひき起こされた、空間から異なる空間への転送────人類のいまだ知り得ない現象であり、事故だった。
アピュロン星人は転送状態が現在も継続中であると、不可解な伝達方法で被害者たちへ伝えた。
そして転送先がどんな世界になるか、わからないともつけ加えた。
困惑する人々の前へアピュロン星人が並べたのは、食料と異星の超科学が作り出した超常的な機能を有するアイテムの数々
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!事故で異世界転送。帰還条件は生存?
夜空が砕けた。
ただの帰宅途中だったはずが、気づけば、見知らぬ男とともに謎の空間へ座らされていた――。
事故の加害者は、アピュロン星人。
意味不明な謝罪のあと、訳も分からぬまま「異世界への転送」と「生存条件」を突きつけられる。
迫るタイムリミット、混乱する他の『被害者たち』、争奪戦となる『宇宙人の道具』。
唯一の帰還条件は、その世界で「生き延びること」。
だが、転送された先は荒れ果てた土地。
文明の痕跡すら見えず、頼りになるのは数点の物資。
襲い来る異形の獣。
川に流れる荷車。
この地には、確かに『人』がいる――それが敵か味方かもわからないまま。
不条理と理不尽のなかに放り込まれた…続きを読む - ★★★ Excellent!!!少し設定が複雑なお話です。
宇宙人から受けた事故で、複数の日本人が異世界へ飛ばされてしまうお話です。異世界で生き残る日々がエネルギーとなって、溜まれば現実世界へ戻れるという設定なのですが……
宇宙人の謝罪の意味ででしょうか? 彼らには様々なチートが与えられるのですが、人間の悲しさ、上手く使い切る人とそうでない人に別れてしまいます。
でも上手く使える人が生き残れるかというと、そういうこともなく、生きるのが下手糞な人が最後まで頑張れたりするのが、このお話の肝でしょうか。
私は圭三さんのファンになりました。本当に彼、ニヒルで格好良いんですよ。貴方もこのお話を読んで、圭三さんを好きになって下さい。→いや別に、他の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!理不尽なエイリアン・アブダクションの真相は?!
そこは魔術が横行する未知の世界だった。
異星人によって空間転移を強いられた多数の現代人が謎を解きながら奮闘するサバイバル群像劇です。
夜の都心、あるいは自宅のソファ。気が付くと円盤内に運ばれ、人体改造を受けたのか、視界にはアイコンやマップが浮かぶ。異星人は「事故」であると説き、謝罪をして特別な機能を与えるものの、元の場所への帰還は果たされません。
巻き込まれた人々は、放り出された異世界で周囲の環境や風習に戸惑いつつも懸命に生き抜こうとします。
しかも、そこは戦乱の地でした。心を通わせる部族も居るけれど、争いに満ちた不穏な情勢。一部の転移者は、付与された科学力を用いて主導的な役割を担うよ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!支給されたアイテムで異世界を生き抜け!予測不能のサバイバル群像劇!
物語は宇宙人に22人の人間が異世界に転送されるところから始まります。
その宇宙人は何者なのか?転送された異世界はどこなのか?転送された人間たちはそういったことが一切分からない状態で宇宙人から支給されたアイテムを頼りにサバイバルすることになります。
この作品のまず面白いところは、情報ゼロで異世界を開拓していくところです。気象などの風土や住んでいる種族たちなど徐々に明らかになりますが、登場人物たちと一緒に冒険している気分になり、探求欲求を満たしてくれます。
そしてもう一つ、この作品の特筆すべき面白い点は群像劇だということです。視点は一人に固定されず、登場人物たちのバックボーンとともに、キャ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!見ている景色が二転三転し、全て閉じたときに感動します
この話は、始めは事故だと言われました。登場人物は否応なしに見知らぬ世界に飛ばされます。
右も左も分からない世界で、驚くべきは世界より登場人物の方。へこたれることなく積極的に活動して活路を切り開いていきます。これがよく笑えるコメディでして。
しかし、偶然から始まったものが各人の意図的行動と絡み合うと、物語は思わぬ方向に……
登場人物が世界を理解していくのと同様に、読者は世界の構造を、そして作者の計らいを理解していき、驚愕します。見ている景色が二転三転します。
サバイバルであり
滑稽話であり
魔法と科学の融合であり
人間の情念の物語であり……
独自の世界観に、特殊技術とそれを使いこなす…続きを読む