第3話:私、お風呂になんか入らねえよ。

「今夜、大輔の部屋で寝るか?私」


「突発的に来たわけだから、ホテルとか旅館とか予約してないだろ?」

「ここで寝るしかないわな」


「それ面白い」

「じゃ〜このスーツここで脱ぐか?」


「どうぞ、そのスーツまあ見た目窮屈そうだしな」


桃は着ていたスーツを脱ぎ始めた。

上半身を脱いだとたん、たわわなおっぱいがボヨヨ〜ンと飛び出した。

まるで窮屈って束縛から解放されたみたいに・・・。


「わっ・・・ちょ、ちょ、ちょ・・・待て待て待て・・・」


「何か?」


「脱ぐな・・・それ以上脱がなくていい・・・分かった」

「そのスーツの下裸なんだろ・・・下着とはつけてないんだろ?」


「いつも裸だよ・・・部屋にいる時はなにも着ないだから」

「下着なんてモノ昔の女性のものでしょ?」

「外に出る時はこの抗菌スーツ着るし・・・」


「未来の女は下着身につけないのか?・・・まじでか?」

「まあいいわ、とにかく脱ぐな・・・俺のパジャマ出すから、それに着替えろ」

「そうか、未来じゃかなり生活習慣変わっちゃってるんだな」


「ほら、パジャマ」

「な、俺部屋の外に出てるから、その間に着替えろ」


まじでか・・・まず下着からか。

日用品は明日でもスーパーに買いに行くとして・・・下着どうするよ。

あのスーツだけじゃ持たないだろ?・・・だったら当然服もいるよな。


服はまあ激安ショップで買えばいい・・・女の子だからずっとスラックスや

ジーンズだけじゃダメだろ?・・・スカートだって履くだろ?

そしたらパンツ履かせない訳にはいかないよな。

いるよなパンツ・・・。


あ、未来でも買い物くらいするだろうから・・・じゃ〜適当に桃にパンツ選

ばせてレジへ持って行かせたらいいじゃん・・・金だけ渡しとけば自分でも

買えるだろ・・・保育園児じゃないんだから・・・まずはそれだな。


大輔が部屋に戻って来ると桃はちゃんとパジャマを来ていた。

袖から出ない手をパタパタさせて・・・。

男物のパジャマなんて着せたら最強に可愛いくなることは言うまでもない

ことだった。


ああ、面倒くさい・・・面倒くさいことは明日考えよう。


「あのさ、落ち着かないから今日は風呂はなしだ・・・いいよな?」


「私、お風呂になんか入らねえよ」


「え?うそ、今時、未来にだって家に風呂くらいあるだろ?」

「女の子なのに?・・・体、洗わないと不潔じゃないのか?」

「不潔にしてたら変な病気になるぞ」


「未来には全身をクリーンに完全除菌してくれるシャワーあるだよ・・

お湯なんか使わねえんだわ」

「髪も脇の下もおっぱいの下もアソコも旧式のシャワーより綺麗になるだよ」


「あ、そうなんだ・・・風呂の代わりにそんなのあるんだ、まあ俺も夏は

シャワーだけだどな」

「ああ、そんな便利なモノがあるなら俺も未来へ行きたいな〜」

「俺さ、湯船に5分浸かってらんないんだわ」


「そんなの私のせいじゃねえから・・・」


つづく。

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