概要
「日本語が消滅する」というのは、机上の空論ではないと思ったのである
『日本語が消滅する』山口仲美(幻冬舎文庫)を読んで、いろいろ考えてしまいました。
一個人の意見です。
しかも、備忘録みたいに書いておこうというもの。
えーと、つまり、石投げないでください! ね?
一個人の意見です。
しかも、備忘録みたいに書いておこうというもの。
えーと、つまり、石投げないでください! ね?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!日本語は不便だが、それでしか得られない栄養もある。
日本語が読めない日本人が増えているらしい。
教養や学習レベルの話ではなく、自ら望んで日本語の語彙を放棄しているということだ。
なぜそんな事態に陥っているのか。
否、敢えてこう表現すべきなのかもしれない。
何をそんなにこだわっているのか。
・
日本語は面倒くさい。
母国語で馴染みがあるから扱えるけれども、何を表現するにも選択肢が多すぎるのだ。
漢字はともかく、ひらがなの組み合わせによる奥行きは無限大だ。それは文章だけでなく音声においても同様だ。
良く言えば味わい深く、悪く言えば煩雑である。
今さら検証しようもないが、英語と日本語を同じスタート地点から学んだら、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!長文読解は、タイパに反する?脊椎反射では、言語や文化の発展はない。
動画やSNSでは「タイパ」が重視される昨今。
ファスト映画の倍速再生は、そもそも意味のある行為なのか?
脊椎反射で、「自分が経験したことの咀嚼・定着」は可能か?
「長文読解・小説の楽しみ」は、文化が短小軽薄(タイパ重視)する時代には、確かに逆行しているだろう。
ガラケー前提の「ケータイ小説」も、そうした先駆けを担っていたわけだし。
「俺が理解できない文化は悪だ。集団で抗議の声を上げ、撤回させよう」
・・というキャンセルカルチャー運動も、「理解の閾値」が低くなることによって生まれた、不寛容な流れといえる。
日本語を守らなければ「多様性の確保」「熟議による民主政治」もなくなる。
現代に蔓延…続きを読む