第16.5話 後書き


     〜メイキング&NG集〜



スタッフ(新人)「お、おはようございます……あ、あの、実は皆さんにご報告が……」


ルゥ「えっ? なになに? もしかして打ち切りとか?」


スタッフ(新人)「い、いえ、違います……というか怖いことを平然と……そ、それより、監督がまだ来ていないので取り敢えず待機でお願いします、という報告でして……」


ルゥ「……あれ? 今日はいつものスタッフさんじゃないんだ? それに監督は寝坊でもしたの? あと眼帯男さんもまだみたいだし」


スタッフ(新人)「そ、それが、兄は昨日の撮影で再起不能? になったとかなんとかで……か、監督と眼帯男さんについてはよく分かりません……」


ルゥ「ふ〜ん……ホント、よく分かんないね男って」


スタッフ(新人)「は、はい……」


ルゥ「てかさ、スタッフさんの妹ちゃんなんだ? めっちゃ似てないし可愛いね! 名前はなんていうの?」


スタッフ(新人)「え、えっと、私はネウといいます……」


ルゥ「へぇ〜、ネウちゃんていうんだぁ! 名前も可愛い!」


ネウ「あ、ありがとうございます……」


ルゥ「……あっ、そうだ! お兄さんや監督の名前も教えてよ! 実は知らないんだよねぇ私」


ネウ「は、はぁ……そ、それはある意味凄いですね……ってすみません、失礼なことを……」


ルゥ「あぁ、別にい──」


ナレーション「──いいのいいのっ、寧ろもっと言ってやって? この子どもにしか発情しないペドコン女に!」


ルゥ「プッチーン! 今のは聞き捨てならないなぁ……この妖怪面食い女っ!」


ナレーション「はぁぁぁっ!? ヨーカイって何よ! 私は溶かしたりできないっての!」


ルゥ「ププーwヨーカイ違いですぅwこれだから無知は困るんだよなぁ〜、あーヤダヤダ」


ナレーション「なんですってぇぇぇっ!? 棒使いなのに男のアレを触ったこともないくせに!」


ルゥ「なんだとぉぉぉっ!? いつも男に捨てられるようなヤツに言われたくないわ! このポイ捨てられ女がっ!」


ルゥ・ナレ「ぐぎぎぎぎぃ……ッ!!」


ネウ「カ、カーット、今日は解散でーす……な、なんちゃって」


ルゥ・ナレ「はぁぁぁっ!?」


ネウ「ひっ、ひぃぃぃっ!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る