本気の鳥尾巻は界隈を圧巻するような、ピリッとしたお話を叩きつけてくる。にも拘らず、エッセイ書かせるとあまりにも面白く、こっちに引っ張られがちだ。エッセイの人ではないはずなのに、なにしろその生き様が面白すぎるのだ。誇張して書くのがエッセイだと今まで思っていたのだが、尾巻の場合、矮小化して書いているくらいだ。(と思っている)免許の話、である。おいおい、嘘だろ? と思うようなエピソードである。多分、大人しめに書いているに違いない。事実は小説よりも奇なりとは、鳥尾巻のための言葉である。そして、エッセイマジで面白い。みんな読んで!(笑)
いやあ、笑いました。語りがオモシロイ!マルチに器用さを発揮されており、実際、他の作品でもその多彩な特殊能力を垣間見せている鳥尾巻さん。そんな彼女にも意外な弱点が……。抱腹絶倒のロードムービーならぬロードエッセイです。長雨の夜のお供にご一読を!
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