番外編・リアル頭文字Dの世界

 運転が壊滅的に下手くそな鳥尾巻の周りには、なぜかプロ級に運転の上手い人、車やバイク好きの人が集まっておりました。

 実際、友人の中にはプロのテストドライバーや走り屋などもいて、遊びに出かける時はみながこぞって運転したがったものです。

 へなちょこの私が出る幕などございません。ゆったり後部座席に座ってお菓子を食べながら歌でも歌っていれば良いのです。


 走り屋の聖地? とも言われる栃木県の日光いろは坂。国道120号線の一部を担い、上り車線は第二いろは坂、下り車線は第一いろは坂が完全なる別ルートとしてある峠道。車線が分かれているため対向車が存在せず、走りやすい道です。カーブごとに「いろは文字」が記されていて、それも特色になっています。


 車体の低いバチバチに弄り倒した車で第一いろは坂の勾配をドリフトなどしながら一気に下るのです。何度か付き合って行ったことがありますが、恐ろしくてチビるかと思いました。

 いろはにほへとちりぬるを~などと悠長に文字を追っている余裕はありません。急展開な加速減速ギアアクション。軋むタイヤ、体にかかる恐ろしい負荷。特に下りのいろは坂を走り抜けた後は、吐き気が込み上げて実際吐きました。

 

 ヒャッハーじゃねえよ! 殺す気か。(;゚Д゚)←自分のことは棚に上げる。


 夫もかなり運転の上手い人でした。二輪や普通車はもちろん、大型や特殊車両の免許も持っています。タイヤとエンジンのついた乗り物ならだいたいなんでも乗りこなせると豪語していたのはフェイクではなく、一緒に海外に行った時も、現地の人が乗っている二輪車や三輪車、タクシーなど、半ば強引に頼み込んで楽しそうに乗っていました。

 しかし普段の運転は安全で安心して乗っていられたのですが、何かの拍子に走り屋魂みたいなものに火が点くと、恐ろしい勢いでドリフトしたり、「高速バック~!(時速100)」「片輪走行やろうぜ!」などと言い出すのでした。そして実際やった。


 タイヤすり減るからやめようや。(;゚Д゚)


 繰り返すようですが、走りを純粋に楽しみたいなら、公道ではなくてサーキットなどに行くべきです。創作が悪い訳ではないのですが、真似をすると命に関わりますからね。


 皆様も法定速度を守り、他の方に迷惑とならない安全運転を心がけましょうね~。

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