星降る夜は大地の歌を謡おう《姉姫の駆け落ちに妹姫が付いて来た件》

カタリナ・アシスは、13歳。ビルラード王国の第２王女だ。聖地銀の森に隣接する新しい国だが、父のゼフラートと兄のラルフォンの善政のおかげで、国は潤っていた。父の晩年の子であったカタリナは、ラルフォンに溺愛されて育つ。カタリナにはもう一人姉がいた。レジーナというとても美しく、男勝りの姉だったが。ある日この姉に結婚話が持ちあがった。そんなある日、レジーナは国から姿を消す。
レジーナは、剣の達人であり、凛々しい女騎士であった。
レジーナには、恋い慕う騎士がいて、西域に出陣していた。それに紛れていったレジーナ。
カタリナは、レジーナを慕うあまり、大地の魔法を駆使して、レジーナの居場所を突き止めてしまう。
ビルラード王国軍の秘密の西域の出陣は、カタリナによって、メチャクチャになってしまう。