概要
凪は仲間たちとともにそれを現代に蘇らせ、昭和十二年の少女、城山菊枝と鏡越しのやりとりを始める。
しかし菊枝は突然、その消息を絶ってしまう。
凪は当時起きた水害との関係があると見て警告を送り、村を救うことに成功する。
しかし菊枝だけは行方不明のまま、その痕跡は不自然に消えていた。
菊枝の手がかりを追う凪だったが、核心に近付くとともに幼馴染の紗名の様子が徐々におかしくなっていく。
やがて、紗名の身体を乗っ取っていた存在が日本神話の神、イザナミであったことが明らかになる。
イザナミは、現代に転生したイザナギである凪を追い、彼が神として覚醒する十五歳の誕生日直前に殺しては時間を巻き戻すことを何千回も繰り返していた
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!どうやら日本神話のあの女神に囚われたらしい。神鏡を上手く使って脱出せよ
日本神話に詳しくなくても、耳にしたことはあるだろう、
始まりの女神に主人公の凪は付きまとわれているらしい。
閉ざされた時空の中で、十五歳の誕生日を迎えられずになんどもなんども繰り返される悲劇。
幼馴染の紗名の中に居る女神の目をかいくぐって、抜け出す道はあるのか?
何せ、相手は神さま。おっかないったら、無い!
でも、凪は一人ではない。
共に戦ってくれる友人たち。
そして、神鏡の奇跡を使い、時を超えて助力してくれる菊や善三は、まさかの凪の◯◯で!?
そして、恐ろしくも切ない女神の心に触れた凪は何を思う?
散りばめられた伏線、名付けの妙。
作者さまのセンスが光ります。 - ★★★ Excellent!!!神に愛されることは、祝福だとはかぎらない。
神に愛される、という状況をここまで「救いではなく呪い」として描き切っている作品は、珍しいのではないかと感じさせる本作。
イザナミの愛は、情動的なヤンデレではなく、神であるがゆえに一切の妥協も逃げ場もない「論理としての愛」として存在しています。
そのため主人公・凪が置かれる状況は常に理不尽で、それでも抗おうとする姿勢に、この物語の芯があります。
鏡送りの儀という仕掛けも、単なるギミックに留まらず、「救いたい相手に触れられない」という距離の残酷さを強調していて印象に残りました。
誰かに強く想われることが、必ずしも幸福ではないというテーマを一貫して崩さず、毎回絶望的な状況をなんとかくぐり抜け…続きを読む - ★★★ Excellent!!!夢と記憶が導く、夏の冒険
逃げても、逃げても――
あの「黒い影」は、必ず追いかけてくる。
夏の始まり。八尋凪は繰り返し見る奇妙な悪夢に悩まされていた。
それは深い山の中、何かに追われ、捕まり、そして終わる夢。
目覚めれば、いつも額に汗。残る得体の知れない不安。
そんなある日、幼馴染の紗名や仲間たちと訪れた地元の神社で行われる祭――
「鏡送り」と呼ばれる不思議な儀式が、凪の中に眠る何かを刺激する。
偶然見つけた古びた帳面。そこには、封じられた神社と「別の時代」への言及があった。
かつて「秘密基地」と呼び遊んだ、今は誰も近づかない山の廃神社。
あの場所に、何が眠っているのか?
そして、夢に現れる「黒い影」と祭の鏡は…続きを読む