檻の雛鳥・成鳥編
その日、見せ物小屋に運び込まれて来たのはハーピィの青年だった。殆どが女で構成されている種族なので男は大変珍しい。ここに来るまで相当暴れたのだろう、檻の中でぐったりとして動かない。
「間抜けな鳥もいたもんだ。起きな、目が覚めてるのはわかってるよ」
格子越しに頭を蹴飛ばせば苦しげな呻き声が上がる。こちらを睨む青年の眼光は昏く敵意に満ちている。
「良い目だ。これからたっぷり躾けてやるよ」
楽しい時間の始まりだ。
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