代償
喉元に剣を突き付けられて混乱する。目の前にいるのはこの世界の救世主だ。味方の返り血を浴びたまま、今も優しく穏やかに微笑んでいる。
「どう、して」
本当にわからなかった。どうして彼女は裏切ったんだ、いつでも僕らが優位に立っていて彼女を便利に使っていた筈なのに!
「すぐに殺すつもりだったけど気が変わったわ。お優しい司教様。貴方は何回斬ったら死ぬかしら」
恥も外聞もなく泣いて駆け出す僕の背に、一閃の赤が煌めく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます