最後の試練

 連れて来られたのは図書の迷宮だった。巨大な書棚が無限に立ち並ぶそこを背に、師は高々と杖をかざす。

「今から貴様に呪いをかける。最後の試練だ、我が弟子よ。呪いを解く術、材料。答えの全てはここにある」

 何やら師が演説する間に私は小さな羽虫に姿を変える。

「全ての書は貴様の味方だ。書を愛し書を尊び、疾く書の中を駆けて道を拓け。若き書物の魔術師よ」

 この体でどうしろと。途方に暮れる私の前には無限の書棚が立ち並ぶ。

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