魔女と錬金術師
実験は成功だった。必要なのは故人の髪か爪一枚。錬成瓶の中へ最後にそれを投入するだけで元の持ち主そっくりのホムンクルスが立ち上がる。
「何てことを。お前達がやっているのは命への冒涜だ」
胡乱な魔女に誹られた所で男は痛くも痒くもない。
「托卵する鳥の雛は罪人か? 虫が仲間の遺骸を使用して巣を作るのをお前は咎めるのか」
涼しい顔で錬成瓶を持ち上げる。
「同じ事だ。私もお前も所詮は動物の端くれで自然の一部なのだから」
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