響き渡る歌
「お前らそう言うけどね、これ結構重労働なんだよ」
はいはい、と適当な返事をされて男は溜息した。リュートを抱えたままどっかとその場に座り込む。大量の魔物を目前にしても凪いだ男の碧眼は少しも揺らぐ事がない。どんな苦難も共に乗り越えてきたこれが彼の武器だから、次々と襲いかかってくる悪意を恐れた事は一度もない。
「さあ、飛んじまいな」
聖なる楽器と高らかなその歌声で魔物を薙ぎ払うその者達を、吟遊詩人と人は呼ぶ。
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