民謡『草津節』の一節。「お医者様でも草津の湯でも、惚(ほ)れた病は治りゃせぬ」 草津の湯に漬かって治らぬ病はない。 恋煩いは別として、とありますが。 少年は、この草津の湯の湯畑をまわって、今日だけの特別な湯、を手に入れようとしています。 恋煩いを治す湯、ではないですよ。 もっと大事で、手に入れるのが難しい湯です。 少年の湯畑巡りに同行してみましょう。 おおおっ、と驚くような人たちと会って話せるかもしれませんよ。
このお話は、主人公があるものを求めて、お盆を迎えた群馬・草津の地を巡る物語です。 主人公は、様々な幽霊に出会うことになります。それは、求めるものを得るために必要な行動なのです。 この物語は、ホラーです。ですが、「恐ろしさ」だけを追求する物語ではありません。 どうぞこの不思議な世界に、心を震わせてください。
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