FAITH

時は江戸時代初期。
戦こそ無くなったものの、各地で切支丹が強く取り締まられるようになり、最早切支丹の滅びは時間の問題となった。

そのような折、突如加賀前田家から一人の武士が出奔する。
その武士の名は佐伯秋人。

しかし、それは数年前まで前田家の食客として在地していた切支丹武将、高山右近の遺言状に則ったものだった。

「丹波国神代の切支丹を守る」
その特命を受けた秋人は氏を捨て、神代の地に降り立った。

そこで出会った呪いの少女と共に、日ノ本を喰らおうとする化物、そして切支丹を狩ろうとする幕府の兵と対峙する、泰平の御世において戦国さながらの戦に身を投じていくこととなる。