伊香保道中膝がくがく

伊香保温泉、水沢うどん、最高だろうなあ～！すなお～に行きたくなる楽しい旅小説。タイトルもいいですね！

同じ場所を数年後に訪ねてみると、旅先の風景はさほど変わっていないのに変わってしまった自分に気づく。
ユーモアたっぷり、臨場感たっぷりの旅エッセイ。

群馬県は伊香保温泉を舞台に繰り広げられる、過去とその後の珍道中。
　
若かりし頃に行った伊香保温泉の思い出と、その数年後に再度行った思い出。
　
体型による(加齢ではないのがミソ)違いに愕然とした作者様の心の叫びが随所にちりばめられています。
　
くすっと笑える場所あり～の、わかるわかる！と賛同する場所あり～の。
どなた様にも楽しめる作品です。
　
ご一読をお薦めします。
　

作者がニ度経験した伊香保温泉の旅エッセイ。
ちょっとアクシデント連発な感じですが、それを乗り越えたからこそ、温泉のありがたみがわかるもの。
一度は行ってみたい、伊香保温泉ですね。

もうね、タイトルで「やられた！うまい！」って思いましたね。私、タイトルつけるのほんと苦手なので、こういうセンスのあるやつが浮かぶのすごいなって思います。

さて、内容ですけれども、まさに『伊香保道中膝がくがく』！(笑)
いや、私もね、若い頃と比べて体型も変わりました。主にね、やはりウェイトが……。ただ、最近ではちょいちょい鍛えておりますので、もしかしたらいまの私の方がやれるのかもしれないんですが、それでも寄る年波には勝てず、関節達は悲鳴を上げるわけですよ。

ねぇ、関節ってどうにもならないの？
筋肉は裏切らないけど、関節は裏切るの？
グルコサミン飲まないと駄目なの？ぐるぐるぐるぐるグルコサミ…続きを読む

伊香保温泉、名前はよく聞くのですがそんな酷な場所にあるの？
もう少し若いうちに行きたい……でもたどり着いた時はきっと素晴らしき場所なんだろうとも……。

あと人に対しての言動はいつかは返ってくることもある、ほほほ。

本作のタイトルを見て十返舎一九の『東海道中膝栗毛』を想起された方は、少なくないでしょう。膝栗毛の意味は徒歩の旅。江戸から伊勢を目指した弥次喜多コンビの道中か描かれていました。
江戸時代の交通網を遥かに超える現代、移動手段は選び放題です。それなのに膝がくがくになるのは何故⁉

痩身、細マッチョ、巨漢のトリオが進む滑稽な旅路を見守っていきましょう！