蒼井アリス

住む世界も世代も異なる二人が次第に距離を縮めていく過程での驚きや戸惑い。 遠くから眺めるセレブの世界はキラキラ輝いているのに、近づいてみるとしがらみや忖度や政略が渦巻く不自由な世界…続きを読む

本来ミステリーは伏線を張り、話を広げ、解決編を大々的に披露するのがセオリーです。それにはそこそこの文章量が必要になるはずなのですが、本作品はたった3話でそれらすべてを見事にやっての…続きを読む

長い人生の中で3分という時間は一瞬で過ぎ去る。でもその3分で世界がガラリと変わる奇跡が起きることもある。 奇跡の3分を経験した主人公の人生が明るい場所へと導かれることを願わずにはい…続きを読む

一番恐ろしいのは力を持った独裁者ではなく、匿名で投票する小さな悪意。 小さな悪意も数が集まれば大きな力を持つ。しかも厄介なことにこの悪意の集合体は僅かなきっかけで大きく流れを変えて…続きを読む

ホームズのような超人的な天才探偵が怪盗を追うのではなく、おじさん5人が力を合わせて怪盗を追い詰める。得意分野が異なる5人がチームを組めば百人力！ 気心のしれた仲間内での会話は愉快…続きを読む

同じ場所を数年後に訪ねてみると、旅先の風景はさほど変わっていないのに変わってしまった自分に気づく。
ユーモアたっぷり、臨場感たっぷりの旅エッセイ。

生半可な気持ちで軽く扱うと代償を払わなければならなくなる。

読んでいる途中の「そうだったのか！」の驚きと、読んだ後の「ワクワクするね！」が味わえる素敵なお話です。

普段なにげなく口にしている「いいわけ」という言葉。
文字にすると何種類もある。その違いを楽しめる短編です。

ひっそりと地味に、誰にも感謝されることなく世界を救うヒーローがいた。
彼が世界を救う方法は読めば分かります。
彼に幸あれ！（そして彼の子孫にも！）

きっと最後に身震いします

この職場で一緒に働きたい！　いえいえ、そんな贅沢は言いません。せめて壁になって皆さんを見守りたい。今回のお話は本編の番外編のようなものだそうです。 本作を読めば必ず本編も制覇したく…続きを読む

まだ「自分」というものを手探りで探している思春期の恋心には誰も自信を持てずにいる。それゆえ、すれ違い、離れてしまう二つの心。
二人が見つけた結論とは……読んで確かめてみてください。

自分が同じ状況になったと想像してみても、この兄のような覚悟を持つ自信はまったくない。 読んだ後に少しだけ（もちろんたくさんでも）自分の家族（とか身近な人）に優しくできるような温かさ…続きを読む

各話の構成がとても興味深い。
第三者の証言を差し込んでくる位置が絶妙です。
主人公のダメっぷりに、思わず最後に「やっぱりね」とほんの少しの「ざまあみろ」の感情が生まれます。

小さなきっかけで価値観が大きく変わる。
その機会を与えられ、逃さなかった者のみに広がる新しい世界がある。

心にドス黒い霧がかかると、良からぬものを引き寄せる。

身近な人の意外な一面を見た時には、少なからず心が動く。
それが好意を持っている相手なら、心はフリーフォールで落ちてゆく。

ハチャメチャとんでものミッションかと思いきや、このミッションの内容とタイミングにはちゃんと訳がある。読後爽快！

「なぜあいつが気になるのだろう、嫌いなはずなのに」から始まる気持ちの変化を追うのが楽しい作品。読んだ後、二人のこれからが気になってしょうがない。

お題の「ぐちゃぐちゃ」から多くの人が私と同じような想像をしていることは間違いないと思います。そんな私と同類の人は前半を読み進めている間はニヤニヤ、後半に「まさか」となり、読み終わる…続きを読む

ピカピカのガラスじゃなかった。
哀しくも美しい二人の関係を見極めるために最後まで読んでほしい。

読み始めてすぐに「えーっ！」と驚愕する設定。
でもご心配なく。読み終わる頃には自分のパートナーはどんなぬいぐるみかなと考えている自分がいます。お楽しみあれ。

読み終わる頃にはその意味が分かります。

人間関係のストレスを一手に引き受けてくれる熊野くん。
本作を読んだあなたのストレスも癒してくれますよ、きっと。

そこで見つけた自分の場所は今まで頑張ってきた自分へのご褒美かもしれない

恋を探しに本屋へ行きたくなりました。

普段あまり考えることのない一文字の意味。
「本」という文字の意味を今一度考えさせられた短編です。

現実と妄想をいい具合に混ぜて膨らませて楽しい語り口で綴られるBLこぼれ話。BL小説を書いているかたにとっては刺激になること間違いありません。 まるで自分がその場に居合わせたような気…続きを読む