匿名性に守られた無責任な悪意の集合体こそが恐ろしい

一番恐ろしいのは力を持った独裁者ではなく、匿名で投票する小さな悪意。
小さな悪意も数が集まれば大きな力を持つ。しかも厄介なことにこの悪意の集合体は僅かなきっかけで大きく流れを変えてしまう。集団心理学のプロならば簡単に操れるのではないかと恐ろしくなる。

序盤から死人が出ます。そして死体が積み上がっていきます。でもそこで読むのを止めないでください。本作は最後まで読まないと消化不良を起こしますから。

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