僕の考えた最強の物語が受けない理由は僕の考えた最強の物語だから
もしも、このキャラがいたら。もしもこんな設定があったら。自分の好きな作品をみていて、そう思ったことはありませんか?
そしてその作品を根幹として、自分の好きな要素を盛り込んでいき、オリジナル作品を書いていく。
己の理想を詰め込んだ至高の一作。書籍化待ったなし。勝ったなガハハ!
そしていざ投稿してみると、あまり伸びない。
なんてこと、経験したことのある方はいらっしゃいますか?
なぜ伸びないかというのは様々な要因があります。宣伝が失敗してるとか序盤の引き込みが弱いとか、色々。
ここで話したいことを結論として出しますね。
ぼくのかんがえたさいきょうの物語に足りないものはバランスです。
理想と現実のギャップを埋める、とビジネスの話で言われることがありますよね。埋めなきゃいけないんです。
作者の脳内にはすでに魅力的なキャラが完成されている状態で、そのままキャラを描写してしまうと薄いキャラクター性にしか読者にしか見えない可能性があります。
脳内の完成されているキャラを、作品内で読者に「完成」するまで描写しなければなりません。
作者の中では壮大な世界観がみえていても、読者には見えていないのです。ですから順々に見せて、少しずつこちらの世界に引きずり込む必要がある。
……え? そんなのわかってる?
わかっていても難しいんです。そして書いていると忘れるんです。
なぜなら自分の作品は100%自分に刺さる作品だから。
自分の子供でもペットでも、なんならおもちゃでもいいんですけど。自分の身近にいる、ある大切なものと他人の大切なもの、同じくらい大事に思えますか?
自分の作品は特別大事だったりするんです。だから盲目的になってしまうこともある。
人によって「ぼくのかんがえたさいきょうの物語」というものは違うのです。だから現実感を出さなきゃいけない。ときにはうまくいかないことを見せつけることも大事ですし、自作品の最強キャラが負ける展開も考えなければならない。現実感は物事を身近に思わせる、共感を引き込む手段になるので。
設定が好きだから設定を羅列する、キャラが好きだから絶対に負けないようにする等……極端な例ですが、こういったことをすれば自己満足でしかないのは明白なんです。
読まれなくていいのならそれでも構いませんけどね。
別に自分の望まない展開やストーリーを書けとか言っているわけじゃないんです。読者に対するプレゼン意識を持たないと描写の情報量が少なかったりして読者に伝わらないこともあるんです。
時には好きを表現するだけじゃなく、読まれることも意識したほうがいいときがある、という話です。
ただ、これができれば成功するわけでもないですし、できなくても成功する人はいますっていうのが難しいところですね。
今回はこの辺で。
あとがき
オリジナリティもリアリティも大事ですよね。
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