概要
虚無の影を宿した、あの浅右衛門が、血の匂いとともに還ってきた!
将軍家首切り御用の山田浅右衛門が、吉原妓楼の楼主として市井に隠棲してから一年。再び無双剣をふるうときがやってきた。目指すは、天下五剣の一振り「数珠丸」の奪還。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!本格時代劇、昏い目をしたあの男が帰ってきた!
「首切り山田浅右衛門の憂鬱」
の続編。
隠遁して、吉原にかまえた店で暮らす、山田朝右衛門。(ちょっと名前を変えてるのかな。引退した、という事で。)
あいもかわらず、昏い目で、うっそり、うっそり、吉原を歩いています。
かたわらには、あの美女がいます。
やや。
柳の影から刺客がわらわら……。
冒頭から、血煙と裂帛の気合、白刃がきらめきます。
どうやら今回(も)、名刀を餌に、朝右衛門はやっかい事を引き受けるようです……。
おもしろく、さっと読めますよ。
あ、殺陣はかっこよくも、容赦がないので、血しぶきの表現が大丈夫な読者さまに、おすすめいたします。