第5話 神巫まなかの夢 後編①

 「じゃあお母さん!行ってきます!」

 「気をつけていくんだよ!雨降るらしいから傘持って行きなさいよ!」

 「はーい!」

 私は無事高校の受験に合格し今日は入学式だった。私は心を躍らせながら家を飛び出した。今日は朝は晴れているが午後から雨の予報だった。


 学校に着いた私は玄関に貼ってあるクラス表を見た。私は1年C組。案内地図を見て私は教室へと向かった。


 教室へ着くと結構な人が既に教室に来ていた。まだ新しい環境に馴染めず一人で本を読んでいる人や早速友達を作っている人や元々仲がいい友達と話している人、さまざまな人がいた。私は3年間この空間で過ごすのかと今後がすごく楽しみだった。

 きっとこのクラスの子達と協力して授業をしたり競技大会で勝ったり学校のイベントをしたりといろんな思い出を作るんだなと心を躍らせた。


 無事入学式を終え、教室に戻りホームルームが始まった。まずは担任の先生からの軽い自己紹介をされた。その後私たち生徒が順番に自己紹介をしていった。すごく緊張したけどクラスのみんなはちゃんと私を迎え入れてくれて安心した。それから各々隣の席の子や近くの席の子と仲良くなっていった。


 入学してから3ヶ月くらいが経った頃クラスの中でグループが確立していくようになった。それでも私のクラスはみんな仲が良かった。特別仲が悪い子などはおらず苦手な子はみんないるだろうけどそれでもクラスの雰囲気は悪くなかった。


 それから中間テスト期末テストが終わり夏休みに入った。私はいつも学校で話している子と出かける予定があった。今日はその当日だった。

 

 「まなか!忘れ物ない?」

 「うん大丈夫だよ!じゃあ時間ギリギリだから行ってくるね!」

 「気をつけて行ってきなさいね!楽しんでおいで!」

 「はーい!行ってきます!」

 私は家を飛び出した。実は学校ではよく話していたもののプライベートで遊ぶのは今日が初めてだった。だから私はすごく楽しみにしていたのだ。その日は無事友達を合流して気になっていたものを食べたりデパートに行ったりと買い物をしたり食べたり満喫した一日だった。

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