第17話 神巫まなかと獅子晴人の運命 7章

 12月23日 初デート前日


 「いよいよ明日だね」

 「そうだな。まなかの体調も特に変わりなさそうでよかった」

 「体調崩しちゃったらそもそも外に出さして来れなさそうだしね」

 「明日はたくさんまなかがしたいことしような」

 「うん!綺麗なものみたり美味しいものたくさん食べたりする!」

 

 今日はデート前日ということもありいつも以上に会話が弾んだ。そして何よりまなかがすごく楽しそうに話しているように見えた。


 「じゃあ俺は明日のためにそろそろ帰るよ」

 「うんそうだね。お互いたくさん寝て元気な状態で遊ぼう!」

 「おう!じゃあまた明日な」

 「うん!またね」

 そうして晴人は私の病室を出た。


 12月24日 デート当日 午前10時


 「おはよう!まなか」

 「あ、晴人!おはよう!今日はいい天気だね。最近天気悪かったからちょっと心配してたんだよね」

 「そうだな、確かに最近雨が降ったり曇りだったりしたからな。天気もそうだけどまなかが何事もなく今日まで過ごせたこともすごく嬉しいよ」

 「うん!特別体調崩すこともなかったからね!体調崩すわけにはいかないから今日までずっと早寝してたくさん寝たの!」

 「そうだったんだな。本当に今日がお互い元気な状態で迎えれてよかった!」

 「うん!」

 「あ、晴人くんおはよう」

 「あ、お母さんおはようございます!」

 「今日はまなかのこと一日お願いね」

 「はい!任せてください!」

 「万が一何かあったらすぐに連絡してね。すぐ行くから」

 「わかりました!」

 「それとまなかにこうやって外に出たり遊んだりということができるようになったのはきっと晴人君の影響も少なからずあると思うの。だからいつも本当にありがとうね。今日はたくさんまなかと思い出作ってきてね」

 「はい!まなかといろんな所回って楽しんできます!」


 まなかのお母さんと話していたら病院の看護師さんといつもまなかのことを診てくれている医師の方が来た。


 「おはようございます。皆さんお揃いで。まなかさん特に具合悪いとか違和感があるとかありませんか?」

 「はい大丈夫です!」

 「そうですか。それは本当に良かった。今日はたくさん楽しんできてくださいね」

 「はい。先生いつも私のこと診てくださってありがとうございます。これまでいろんな処置をしてくださったから今日を迎えられたと思っています。外出の許可を出してくれたこと本当に感謝しています。たくさん思い出作ってきます!」


 まなかと担当の医師との会話を俺とまなかのお母さんは優しく見守っていた。


 「そろそろ準備できたか?まなか」

 「うん!できたよ!」

 「よしじゃあ行くか!」

 「うん!」


 こうして二人の準備が整い、いよいよデート出発のときになった 

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君の命が尽きるまで @saya1010

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