第12話 神巫まなかと獅子晴人の運命 2章
「まなか、俺はまなかがずっと好きだ」
まなかは、え?と声を漏らした。
「晴人急になに言ってるの」
「急でごめん。でも俺はまなかにずっと好きでいることを伝えたかった。でもいつどうやって伝えればいいかわからなくて」
「晴人、ごめん急に言われたからどう言う反応をしたらいいのかわからなくて」
「だろうな、俺でも同じ立場だったらそうなってると思う。でもまなかの率直な想いを聞かせてほしい」
「私は、私も晴人がずっと好きでした」
「え、今なんて」
「私も晴人が好き!」
俺は思いもよらなかった言葉が飛んできて困惑した。でも心の中では喜んでいる自分もいた。
「晴人。私ねずっと考えてたの。恋とかしたことないしだから恋心とかよくわからなくて、晴人へのこの想いは恋なのかそれとも友情関係の方の想いなのかわからなくて入院してる時ずっと考えてた。でも思ったの。私は晴人に会いたいし声も聞きたいと思った。たくさんお話ししてたくさん思い出を作りたいってずっと思ってた。だからこれはきっと晴人が好きなんだって最近確信したの」
俺は怒涛のまなかからの想いを伝えられて少し言葉が出なかった。そして少し間が空いた後俺は話した。
「まなか俺も同じ想いをしていた。俺は普通に学校に通っていたけど恋なんてしたことなかった。だからまなかも他の友達と同じような関係って思ってるなってずっと考えてた。でもやっぱりまなかは俺の中で一番特別だ。まなかといる時が一番楽しくて幸せで、ずっと一緒にいたいと思うから。だから俺はまなかが好きだ」
「晴人から好きって言ってもらえて私はすごく嬉しいよ。でもその反面後のコリの人生どうやって生きていこうか悩んでいる自分もいるの」
「まなか、もしまなかがいいなら俺と付き合って欲しいんだ」
「え、私でいいの?私はもう先は長くない。それでもいいの?」
「先が長いとか短いとか関係ない。俺はまなかと付き合いたいんだ」
それから少し間が空いた後まなかは口を開いた
「ごめん、ちょっと考える時間が欲しい。晴人がそう思ってくれることはすごくうれしい。だからこそ考える時間が欲しいの」
「うん。わかった」
その日はもう日が暮れていたのでその会話を最後にまなかの病室をでた。
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